ローカルエリアの
印刷営業は成り立つのだろうか。印刷会社を主体としたショップは結構あったが、大きく成長したと聞いたことはない。ほんとうはけっこう儲かっている印刷ショップがあるのかも知れないが、大きく注目されるケースはなさそうだ。
従来の印刷会社のビジネスモデルは崩壊しつつあるといってよい。『
売り込まなくても売れる! ― 説得いらずの高確率セールス(J・ワース、N・ルーベン著)』では、パッケージの印刷会社が訪問営業でクライアントを獲得する様が具体的に紹介されている。売り込みするのではなく、ひたすら自社の条件に合致するクライアントを捜すことで、
「説得しない」営業方法を採り上げている。「印刷業は特別」と思っている人には、是非とも目を通して欲しい一冊だ。
「説得しない」というのは、取引条件を詳細に絞っていき、条件に合わなければ断るのである。断り続けていくと仕事をゲットできそうにないが、
取引する気のないアプローチ先を断ることで、相手と対等の立場での交渉がはじめて可能になる。また、見込のない客を追いかけないことで営業効率をアップさせることになる。
日本の印刷会社では、たいてい追いすがって相手に合わせることが多い。仕事は貰うものであって、交渉するものではないという考え方が一般的だ。それは単にそのやり方の方が、ストレスがないからである。
営業努力を示すことはできる。ただし、結果は二の次になってしまうのがネックだろう。残念ながら発注を貰うというスタンスのままだと、これからますます受注が少なくなるのは間違いない。
続きは次をご覧下さい
posted by 上高地 仁 at 21:48
|
Comment(2)
|
TrackBack(0)
|
印刷ビジネス閻魔帳
|
|