2009年06月26日

Wordの強制太字は[ヘアラインの修正]で線幅を変更してはいけない

 WordからPDFを作成したときに注意したいものに太字がある。もともとWordの太字はいわゆる書体としての「ボールド」ではない。強制的に太字のように見せかけるだけのものである。Illustratorで線の設定を追加してテキストを太らせたものと同じようなだと考えればよい。

 Acrobatにある印刷工程ツールの[ヘアラインの修正]では、PDF内にある線でしきい値として指定した線幅より小さいものを、大きな線幅に置換することができる。Wordのオートシェイプで「0ポイント」を指定した線や、Illustratorの塗り設定のみの設定のみの線は[ヘアラインの修正]を使うと便利だ。

 しかしこの機能をWordから作成したPDF内の太字に適用すると、問題が発生する。太字がさらに太ってしまうのである。太字部分をAcrobatは線として認識するため、太字部分の線も修正されてしまうのである。

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2009年06月17日

Wordの飾り罫線をプリフライトで調べる方法

 Wordの飾り罫線は厄介である。Distillerで作成すると、モニタ表示でも現れず、印刷もできないことがある。Wordで飾り罫線が使われるケースは少ないが、それでもPDFに変換すると印刷できないデータに置き換わってしまう。

 原因はWindowsのGDIが飾り罫線を画像データに変換してしまうことにある。もともとGDIはモニタ表示用の処理系であったが、プリンタからの出力にも流用された。MacintoshのQuickDrawと同じようなものである。低解像度のプリンタからの出力には配慮されていても、高解像度の出力でも同じように処理を行う。プリンタドライバ解像度が高ければ、高いまま画像化するのである。

 プリンタから出力する場合は、解像度が高くてもプリントアウトできないわけではないが、飾り罫線では画像化するだけでなく、1ドットの画像を並べて線のように見せるので、高解像度であれば使い物にならない。2400 dpiで出力しても1ドットであり、その場合はフィルムやCTPに出力されても、ブランケットに転写されて印刷されることはまずない。1200 dpiだとかろうじて見えるだろうが、それもベタ場合であり、かけ合わせではどうにもならない。

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ラベル:Wordの飾り罫線
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2009年06月01日

Illustrator CS/CS2分割水平線を詳細に調べる方法 その2

 EPS画像Illustratorに貼り込んで、Illustrator CSとCS2からPDFとして保存し、InDesignに貼り込むと、EPS画像には水平線が現れることがある。Illustrator内部ですでに画像が分割されて、水平線が生成されているからである。

 Illustratorに貼り込まれたEPS画像をPDFに書き出すとき、分割される画像には規則性がある。画像は横にスライスされ分割時の画像サイズは1MBという規則性である。したがって、画像の横幅が決まれば、分割される高さも決まることになる。Acrobatのプリフライトで横幅を指定して、それに見合う高さの画像をリストすればいいのである。

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ラベル:分割水平線
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2009年05月20日

Illustrator CS/CS2分割水平線を詳細に調べる方法 その1

 Acrobatを使ってIllustrator CSとCS2の分割水平線を調べる方法は『Illustrator CS/CS2からのEPS画像PDF書き出しトラブル解決読本』に書いたが、今から考えるとけっこう大雑把な調べ方だった。分割される画像は、画像の横幅はそのままにして縦幅を小さくするので、縦幅の小さい画像を調べればいいことになる。

 Illustratorで分割水平線が現れるのは、Illustrator CSとCS2のみであり、画像の縦幅だけでなく、Illustratorのバージョンを合わせて調べることで分割水平線を調べることは容易になる。Illustratorのバージョンを絞り込めば、CSとCS2以外のバージョンから作成されたPDFは、エラーにならないからだ。

 困ったのは、Illustratorではなく、InDesignである。InDesignにEPS画像を貼り込んでPDF書き出しても、当然ながら画像は分割されることはない。分割されるのは、すでに分割されたIllustratorのPDFである。つまり、IllustratorにEPSを貼り込んで保存したPDFをInDesignに貼り込んだときである。Illustrator PDFだけでなく、CSとCS2のIllustrator形式をそのまま貼り込んでも、EPS画像は分割されて貼り込まれるのだ。

 InDesignが厄介なのは、貼り込まれたIllustratorのバージョンを絞り込むことができないというこどである。InDesignにPDFを貼り込んで、InDesignからPDF書き出しすると、オリジナルのIllustratorのバージョンはわからない。つまり、オリジナルがCSやCS2でなくても、画像の高さが小さいとエラーとしてリストされてしまうことになる。

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2009年05月11日

InDesignでも発生する白のオーバープリント

 Illustratorで白にオーバープリントしてPDF保存し、それをInDesignに貼り込んでInDesignからPDF保存すると、白のオーバープリントがPDFに反映されてしまう。白のオブジェクトにオーバープリントすると出力されないので、印刷トラブルになってしまう。

 InDesignでは白の塗りや線にオーバープリントを指定できないが、ある方法を使うと、InDesignでも白にオーバープリントを指定できる。基本的にはInDesignでは白のオーバープリントは不可になっているのだが、操作手順によっては、白オブジェクトにオーバープリントが適用されてしまうのである。

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2009年04月01日

Illustrator 10オーバープリントモードの謎

 Acrobat 9 Proフィックスアップを整理しようと思いつつ、なかなか整理できない。一度、目次を作成したが納得できなかったからである。もう一度作成したプロファイルを見直して、目次を再度作成した。

 プリフライトプロファイルの構成としては、

Illustratorで作成したPDF
InDesignで作成したPDF
WordからDistillerで作成したPDF


の3つになる。基本的にはバージョンの違いは関係なく、1つのプリフライトププロファイルでアプリケーション毎のプロファイルを作成したいと思っている。

 まず最初にアプリケーションにかかわらず必要な部分を作成した。つまり、共通するものである。フィックスアップで変換するものとプリフライトチェックでエラーとしてリストするものを決める必要がある。Acrobatではフィックスアップを先に適用して、プリフライトチェックするので、まず、共通するフィックスアップを作成した。

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