2008年06月20日

InDesignのEPS画像カラーマネージメントのここが怪しい

 InDesignは、貼り込み画像に含まれるICCプロファイルをコントロールすることが可能だ。しかしそれは、Photoshop形式TIFFJPEG画像のときに有効な機能であって、EPS画像ではどうなのだろうか。EPS画像内に含まれたICCプロファイルは、InDesignは原則的に無視するはずだ。しかし、本当なのだろうか。2.0からCS32までのバージョンで、ICCプロファイルを埋め込んだ画像を貼り込んでみて検証してみた。



 InDesignの貼り込み画像のカラーマネージメントは、バージョンによって扱いが異なることはご存じだろう。大きく分けると、InDesign CSまでと、InDesign CS2以降、貼り込み画像のカラーマネージメントは全く異なったものになっている。
 基本的な違いは『InDesign使いこなしの鉄則』にある「鉄則05:貼り込み画像に含まれたICCプロファイルの扱い」で解説した。つまり、デフォルトの設定では、InDesign CSまでは貼り込み画像内のICCプロファイルを読み込み、InDesign CS2以降は読み込まないのである。
 それでは、EPS画像内に含まれたICCプロファイルはどうなるのだろうか。[画像のカラー設定]では埋め込みの可否を変更できないEPS画像も、バージョンによって振るまいが異なるのだろうか。

InDesignのEPS画像のカラーマネージメントはバージョンで異なるのか
 EPS画像内に埋め込まれたICCプロファイルは、InDesignでどのように処理されるのだろうか。確認すべきことに、次のようなものがある。

高解像度でのモニタの表示
プリフライトでの認識
PDF書き出しでのカラー変換


 まず、ICCプロファイルを埋め込んだとき、モニタの表示は変わるのだろうか。EPS画像内のICCプロファイルは、InDesignは原則的に無視する。つまり、ICCプロファイルを含んでいても、デバイスカラー画像として認識して、InDesignのCMYKスペースでモニタ表示するのである。
 プリフライトでは[リンクと画像]で画像内に埋め込まれたICCプロファイルを表示するようになっている。EPS画像内のICCプロファイルを無視するのであれば、プリフライトでもICCプロファイルの埋め込みは「なし」になるはずだが、実際はどうだろうか。
 また、PDFにカラー変換せずに書き出したとき、埋め込みプロファイルは認識されるのだろか。認識されてカラー変換されてしまうのであれば、モニタの表示とPDF化したときのカラーの統一性が保てないことになってしまう。
 さらに、これに追加して、バージョンでの違いやEPS画像だけでなく、ポストスクリプトカラーマネージメントをオンにしたときの画像でも、埋め込みプロファイルがどのように処理されるのかを知っておきたい。
 ここで4つの画像を用意する。同じイメージの画像で、プロファイルを埋め込み処理を変えたものである。

デバイスCMYKの画像
Japan Color 2002 Newspaperのプロファイル埋め込み画像
ポストスクリプトカラーマネージメントをオンで保存した画像(PostScript CSA)
Japan Color 2002 Newspaperを埋め込みポストスクリプトカラーマネージメントをオンにした画像


 これらの4つの画像をInDesignに貼り込み、モニタの表示、プリフライト、PDF書き出しを検証してみる。[DTP-S倶楽部コンテンツに続く



ラベル:InDesign
posted by 上高地 仁 at 20:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | カラーマネージメント出力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月13日

カラーマネージメント出力の不思議3〜解答編〜

 Creative Suite3のInDesignとIllustratorに同じカラー成分のファイルを貼り込んで、カラーマネージメント出力したときの違いはわかりましたか。InDesignやIllustratorに貼り込むファイルフォーマットによって、カラー変換されたときのカラー値が異なっているという不思議な現象です。

 まず、Illustratorで、プリンタでカラー出力した際に、ベクターデータラスターデータで変換されたカラーが異なっている原因は、やはり

プリンタ

にありました。今回利用したプリンタは、ビジネス用のプリンタです。PostScriptは搭載しているのですが、画像データとそれ以外のデータのラスタライズ結果が同じではないようです。
 
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posted by 上高地 仁 at 16:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | カラーマネージメント出力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月26日

カラーマネージメント出力の不思議2〜Illustrator編〜

 InDesignで行ったカラーマネージメント出力のテストを、Illustrator CS3でも行ってみました。Illustrator CS3に同じように、「グレー40%」濃度の画像やPDFを貼り込んで、プリンタから出力してみました。

 IllustratorとInDesignは、CSのバージョンが同じです。Adobe Color Engineのバージョンも同じです。ということは、同じようにカラー変換されるということでしようか。実際にプリントして試してみましょう。

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posted by 上高地 仁 at 10:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | カラーマネージメント出力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月22日

カラーマネージメント出力の不思議1〜InDesign編〜

 IllustratorやInDesignにAdobe Color Engineが搭載されたことで、アプリケーション側でターゲットのCMYKにカラー変換して出力することが可能になっています。たとえば、ドキュメントに「Japan Color 2001 Coated」を割り当てて作成し、プリンタプロファイルで変換して出力すれば、カラーマネージメントしてプリントアウトすることが可能だからです。

 しかし、実際には、InDesignでは貼り込まれた画像によってはカラーマネージメントされずに出力されることがあります。つまり、どんなデータでもアプリケーション側でカラーマネージメント出力できるわけではないのです。
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posted by 上高地 仁 at 13:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | カラーマネージメント出力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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