『
Acrobat 8 Proサクサク出力のコツ』を
InDesign CS3で組んでいる。あと少しなので、全体のレイアウトの整理を始めている。あと少しと思ってからが、長かったりするが、書き残しているトピックは後一つになった。
少し前のレイアウトから、InDesign CS3でレイアウトするとき、柱のテキストは
テキスト変数で入力するようにしている。後からトピックタイトルを変更するときに、テキスト変数を使うと一括して変換できるからである。それまでは
トピック毎にマスターページを作成していたが、その方法だとマスターページが増えすぎるのである。マスターページをトピック毎に作成するのは、柱にトピックタイトルを入れるためだったので、テキスト変数を使えば、トピック毎にマスターページを作成する必要はなくなった。
テキスト変数は便利だが、いちいち
書式メニューを開かないといけないのは結構面倒だ。いずれ、
パレット化されればありがたい。パレットでリストを表示させておけば、テキスト変数の選択が簡単になり、新規作成や編集もスムーズになるだろう。
やっかいなのは、
見た目にテキスト変数かどうかわからないことだろうか。ひょっとするとそういう機能があって、
テキスト変数部分をハイライト表示できるのかもしれないが、テキスト変数なのかどうかが一瞥ではわからないので、テキスト変数になっているかどうかの確認は難しい。いまのところ、柱のトピックタイトルにしか使っていないので、それほど混乱することはない。
さて、そのテキスト変数だが、今回はトピックタイトルに
という感じで
丸囲みの白抜き文字を使ってみた(数字の部分が丸付きの白抜き数字)。文中で参考先のページを指定するときに、丸囲みの白抜き文字だと目立つだろうと思い使ってみただけである。
ところが、印刷工程ツールの章はトピックが10あり、最後の
印刷工程ツール10:[PDFの最適化]でダウンバージョン保存するは丸囲みの白抜き数字が「10」なので、
字形パレットから丸囲みの白抜き文字の「10」をテキスト変数に入力すると、やはりこれが本文中に反映されないのである。
書式メニューのテキスト変数で丸囲みの白抜き数字が「10」を入力 ↓
丸囲みの白抜き文字の「9」と「10」ではなにが違っているのだろうか。おそらく内部的に参照する
文字コードなどが違っていて、テキスト変数で利用できない違いない。丸囲みの白抜き文字の「9」と「10」もいずれも、
ユニコードは割り当てられているので、ユニコードは関係ないようだ。
ただし、Mac OS Xのことえりの文字パレットでみると、丸囲みの白抜き文字の「8」「9」「10」の
Shift JIS(X0208)をみると
丸囲みの白抜き文字の「8」 Shift JIS(X0208):8584
丸囲みの白抜き文字の「9」 Shift JIS(X0208):8585
丸囲みの白抜き文字の「10」 Shift JIS(X0208):8585
となっているのだ。「10」だけでなく「20」まではすべて「Shift JIS(X0208):8585」なのである。
また、「9」を選択してメニューからShift JIS(X0208)を選択すると、「?」になってしまい数字は表示されない。「Shift JIS(X0208):8585」はTrueTypeフォントのとき丸囲みの白抜き文字の「9」になる。
文字パレットの丸囲みの白抜き数字が「9」はShift JIS(X0208):8585文字パレットの丸囲みの白抜き数字が「10」はShift JIS(X0208):8585 というわけで、テキスト変数に丸囲みの白抜き文字の「10」を入力し、テキストに割り当てると、その部分は
トーフになってしまうのである。仕方がないので、「
印刷工程ツール10:[PDFの最適化]でダウンバージョン保存する」の数字部分は、テキスト変数を解除し、丸囲みの白抜き文字の「10」に入力して対応した。
いずれにしても、テキストを直接入力しないケースでは、
OpenTypeフォントを使っていても、すべての字形が使えるわけではなそさうだ。
Acrobatの
TouchUpでも、フォントの埋め込むと再現できない文字もある。そういう機能では、対応している文字を一覧するようなリストを作成して貰えるとありがたい。なお、丸囲みの白抜き文字の「10」は、目次の作成ではちゃんと引用された。
posted by 上高地 仁 at 17:38
|
Comment(0)
|
TrackBack(0)
|
日記
|
|