InDesign旧バージョンとの戦い:Mac Fanで見るDTP環境の変化



 Mac Fanのアンケートには、IllustratorInDesignQuarkXPressのレイアウトソフトメインバージョンの調査結果も掲載されています。Illustratorは徐々にCS以降に移行し、InDesignとQuarkXPressではInDesignのシェアがやっと半分を超えました。InDesignは、バージョン同士でパイを分け合っています。
 
  Illustratorは相変わらず、Illustrator 8.0をメインとするユーザーが過半数を超えています(複数回答可のアンケートです)。

2006年 → 60.7%
2005年 → 52.8%


という高い使用率を誇り、新しいバージョンへの移行が増える中で、シェアは落としていますが、いまだに健在です。ただし、下げ幅がきついので、来年あたりはトップシェアの座から陥落するかもしれません。

 2007年度では、Illustrator CS3のユーザーがいきなり

14.7%

にふくれあがっています。バージョンアップ可能バージョンの制限のため、いきなりCS3に移行したケースが多いのかも知れません。おそらく、メインで使っているわけではなく、インストールしたという程度かも知れません。

 CSやCS2シェアが2006年と2007年であまり変わらないので、CSもしくはCS2ユーザーのCS3へのバージョンアップは進んでいないのかも知れません。旧バージョンと新バージョンを併用しているユーザーが多いということでしょう。

 ページレイアウトソフトでは、QuarkXPressとInDesignが拮抗していますが、QuarkXPressの退潮は明らかのようです。メインで使用しているレイアウトソフトという問い(こちらは択一のアンケート)に対し、QuarkXPress 3.3から6.5の合計は2006年から2007年にかけて

43.9% → 29.2%

に減少したのに対して、InDesignは、

43.9% → 53.0%

に大幅に増加しています。QuarkXPressからInDesign乗換組が大量に発生したようです。

 InDesignは、CS2が半数を超えていますが、CS以前のバージョンも合計で20%を超えていて、旧バージョンからの移行はゆるやかです。ただし、四人に一人はInDesign CS2を利用しており、来年あたりはInDesign CS2InDesign CS3で、過半数を超えそうです。

 InDesign CSのユーザーが多いということは、それだけMac OS Xユーザーが増えていることでしょう。InDesignはCS2を使い、Illustratorは8.0を使うというねじれた現象はいつまで続くのでしょうか。おそらく、QuarkXPressユーザーがIllustrator 8.0を使い続けているのでしょうけどね。

 いずれにしても、Mac OS X環境移行のテッピングポイントは超えたようですね。「アドビCS3を導入する予定は?」という設問に

26.5%

が「積極的に検討している」と回答しています。Mac OSClassicは風前の灯火であり、補助的な環境になるのは目の前といってもいいでしょう。中古市場のG5マシンの価格も落ち着いてきているので、Classicの価値が下がっているのは確実です。

 印刷会社内のページレイアウトソフトは、バッチ処理に優れた専用ソフトが使われるにしても、デザイナーなどが一般的に使うページレイアウトソフトは、InDesignに集約されそうです。QuarkXPressにも頑張ってほしいけど、いまから追い越すには、距離がありすぎるかも知れません。

 たしかに、InDesign CS3は使いやすいソフトです。CS3を使うと、CS2には戻れないかもしれません。しかし、いかんせんマシンパワーとメモリ要求量が小さくありません。ページパレットのプレビュー表示とか、とても便利なんですけど、G5の2GBくらいでは、すこしつらいと感じるときもあります。InDesign CS3を使うのであれば、インテルMacの方がいいのかもしれませんね。

 → 詳しくはMac Fanの11月号を御覧下さい。


◆Mac FanのWebサイト
http://macfan.jp/

















posted by 上高地 仁 at 10:55 | Comment(0) | TrackBack(1) | ニュース&トピック
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ネタ帳デラックス |Photoshop & Illustrato
Excerpt: ネタ帳デラックス |Photoshop & Illustrator ラブリー&ロマンティック・デザイン[Quark_XPress]・DTPオペレータ急募!・InDesign旧バージョンとの戦い:Mac..
Weblog: DTPがいっぱい
Tracked: 2008-02-02 23:36





Illustrator使いこなしの鉄則

  鉄則01:異なるバージョンでは開かない
  鉄則02:最新版にアップデートしよう 8.0〜9.0
  鉄則03:最新版にアップデートしよう 10.0〜CS2
  鉄則04:カラーマネージメント機能を使おう
  鉄則05:貼り込まれた画像のカラーはどうなる?
  鉄則06:透明効果の分割・統合をベクトル側で変換する
  鉄則07:透明分割とスポットカラーの怪しい関係
  鉄則08:ラスタライズ効果設定は「200 ppi」に設定する
  鉄則09:Illustrator CS以降で使うOpenType機能
  鉄則10:フォントはアウトライン化してPDF保存する
  鉄則11:PDF保存ではフチククリ文字はアウトライン化しない
  鉄則12:用紙サイズを大きくしてトリムマークを付けて保存する
  鉄則13:PDFのバージョンはAcrobat 4.0互換で保存する
  鉄則14:PDF保存ではIllustrator編集機能はオフにする
  鉄則15:RGBのEPS画像はそのままCMYKに変換される
  鉄則16:PDF保存ではICCプロファイルは埋め込まない
  鉄則17:Illustrator 10までは画像はダウンサンプルしない
  番外編1:可能な場合オーバープリントを保持とは
  番外編2:インテリジェンスなカラー変換
  番外編3:書き出されるPDFサイズ
  『Illustrator&InDesign使いこなしの鉄則』を発行します
 
Illustrator使いこなしの鉄則が改訂してiPhoneアプリになりました。

カラーマネージメント出力

  カラーマネージメント出力の不思議1〜InDesign編〜
  カラーマネージメント出力の不思議2〜Illustrator編〜
  カラーマネージメント出力の不思議3〜解答編〜

Vistaフォント、混乱の真犯人は誰だ

  その1:包摂はどこまで本当か
  その2:解き放たれた文字数の制限
  その3:JISの包摂に明確な基準はあるか
  その4:使われている文字は字形であっても拒否するのは非現実的だ
  その5:ユニコードは字形を追加するためにあるのだ

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