2007年10月22日

書き出されるPDFサイズ:使いこなし20の鉄則3

あなた:PDF書き出しの際、書き出すドキュメントサイズは重要ですね。とくに、Illustratorはバージョンによって、サイズの扱いが異なっていて、ビックリしました。

マスターヨーダ:Illustratorは8.0からPDFを書き出せるようになったが、書き出す際のPDFのサイズについては、あまり注意を払っておらん。アートボードサイズをPDFのサイズにすればいいという程度の認識で設定されておる。
 
 PDFのサイズは五つあり、小さい方からいうと

アートサイズ
仕上がりサイズ
裁ち落としサイズ
メディアサイズ


があり、これらはPDFの作成時に指定するものじゃ。Acrobatでトリミングした時のサイズとして

トリミングサイズ(クロップサイズ)

がある。しかし、Illustrator 10までは、アートボードサイズがメディアサイズになり、オブジェクトの境界線がアートサイズになるのみで、仕上がりサイズや裁ち落としサイズを書き出すことはできんのじゃ。

あなた:Illustratorは、印刷用で使われていることが多いのに、裁ち落としサイズや仕上がりサイズで書き出すことができないなんて不思議ですね。

マスターヨーダ:そうでもあるまい。裁ち落としサイズや仕上がりサイズは、Distillerでも追加できんからのう。それらを追加するには、アートボードサイズの仕様、つまりドキュメントの仕様そのものを再構築する必要があるじゃろう。

たとえば、仕上がりサイズがアートボードサイズだとすると、裁ち落とし部分はアートボードサイズの外にある。それを、PDF書き出し時に含めるようにしなければならん。おそらく、ドキュメントを作成したときに、アートボードサイズ(仕上がりサイズ)と裁ち落としサイズを内部的に設定しておるはずじゃ。

あなた:なるほどだから、Illustratorは、バージョンによって、PDF書き出しのサイズが違うんですね。

Illustrator 10まで
Illustrator CS
Illustrator CS2以降


でPDFの書き出し方が違っていますが、バージョンにあわせて、作成するしかないわけですね。とくに、CSは中途半端ですね。

マスターヨーダ:そうじゃ。PDF書き出しして印刷用PDFを作成するのであれば、CSではなく、CS2以降を使う方がよい。それは、印刷用でなくても同じじゃがな。

PDF書き出しするとき、CSはアートボード外のあるオブジェクトをすべて含めてPDFを書き出してしまうんじゃ。ようするに、境界線サイズがアートボードサイズより大きい時は、PDFのメディアサイズに境界線サイズを使うんじゃ。

071022.gif
Illustrator CS、PDF書き出しの[トンボ・裁ち落とし]ウィンドウ。トンボや裁ち落としを設定しても、その外にオブジェクトがあると、そのオブジェクトを拾ってメディアサイズを拡張しPDFを作成してしまいます。

あなた:CS2以降は、書き出したPDFのサイズはたいへんわかりやすくなりましたね。PDF書き出し時にトンボを指定すると、アートボードサイズが仕上がりサイズになったわけですね。

CSでは不可解な存在であったアートボードサイズの外にあるオブジェクトも、裁ち落としで指定した分だけ拡張してPDFに追加するようになりました。それ以外のアートボードサイズの外にあるオブジェクトは無視してPDFが作成できるので、CS2以降は便利になりました。

マスターヨーダ:その通りじゃ。InDesignでは、最初からドキュメントサイズが仕上がりサイズになっておったが、Illustratorは、CS2になるまでは、InDesignと同じにはならんかった。IllustratorもPDFの書き出しについては、CS2でやっと一人前じゃな。


 →もっと詳しく

 →Illustrator CS3InDesign CS3についてはこちらから


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posted by 上高地 仁 at 13:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | Illustrator使いこなしの鉄則 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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