中身を読んでいくと
インテルMac時代到来でDTP環境は変わってきたか?
という「スペシャル」扱いの記事が掲載されていました。特集ではなく、アンケートを解析した記事なんですが、たった4ページしかないんですね。寂しいですね。しかも、表紙にはこのスペシャル記事は記載されていません。Macintoshの世界でのDTPの位置は、限りなく暴落しているのか、とつい思ってしまいました。
さて、AppleはMac OS 9からなかなか脱却できないDTPユーザーを置き去りにして、インテル化を押し進めています。おそらく次のバージョン(レパードの次)では、PowerPC上で動作しなくなるのではないかと予想しています。そういう意味では、Mac OS 9を捨てきれないユーザーが、取り残されていくのは止めようがないでしょう。
Mac Fanのアンケートは、昨年に実施したものと比較していて、推移がわかりやすくていいですね。アンケート全体を見ると、この1年でユーザーの意識が大きく変わっていることがわかります。
このアンケートによると、インテルMacを導入しているという回答(すでに導入済み)は
24.8%
になるそうです(このアンケートには2006年度のものはありません)。さらに「積極的に検討している」のは
23.3%
で、約半数近くがインテルMacを受け入れているか、受けいれようとしていることがわかります。もちろん、その逆の半分は、インテルMacの導入には、不安があり、踏み切れないわけです。Mac OS 9環境への依存度が高かったり、ロゼッタアプリは使いたくないようです。
Mac OS 9環境については、Classicを使うという手もありましたが、インテルMacでは使えないので、移行する場合は、両刀使いで行くしかないようです。Mac OS Xユーザーに対する別の質問に
クラッシック環境をDTP用途に使っていますか?
というものがあり、それを見ると、半数以上が「ほとんど使わない」と回答しています。ただ、すでにインテルMacに移行している場合は、使いたくても使えないし、PowerPCでも、「ほとんど使わない」と、その次のある「たまに使う」の選択肢の違いの差は明確ではありません。
月に1度か2度使うユーザーは、「ほとんど使わない」なのか、「たまに使う」なのかは、微妙なところです。実際には多くのユーザーは、Classic環境が手放せないのではないかと思いますね、当分は。
ただ、そうはいっても、Classic環境はいずれ脱却するしかないでしょう。10.4になって、Classicはだいぶ窮屈になりました。たとえば、テキストファイルを開くときのアプリケーションをClassic環境で開くJeditに[すべてを変更]しようとすると、テキストエディットになってしまったりします。1つだけだと変更できるんですけどね。
Mac OS Xマシンと、Mac OS 9マシンの両刀使いで行く方法もあります。しかし、実際に併用してみると、Mac OS Xに比べてMac OS 9は安定に欠け、トラブッたときの手間に予想外に時間を取られることがあります。だから、Mac OS 9もClassic環境も、最低必要限度でのみ使うようにしていくしかないのでしょうね。
Mac Fanのアンケートでは、「ほとんど使わない」と「たまに使う」の両方を合計すると、2006年と2007年では
67.2% → 75.2%
に8%もアップしています。おそらく、Mac OS Xを使い始めると、Classicを使わないようになっていくのでしょう。Leopardを導入するとなれば、Creative Suite3のみで、Mac OS 9は使わないシステムを構築していくしかなさそうです。
→ 詳しくはMac Fanの11月号を御覧下さい。
◆Mac FanのWebサイト
http://macfan.jp/