カラーマネージメント出力の不思議3〜解答編〜



 Creative Suite3のInDesignとIllustratorに同じカラー成分のファイルを貼り込んで、カラーマネージメント出力したときの違いはわかりましたか。InDesignやIllustratorに貼り込むファイルフォーマットによって、カラー変換されたときのカラー値が異なっているという不思議な現象です。

 まず、Illustratorで、プリンタでカラー出力した際に、ベクターデータラスターデータで変換されたカラーが異なっている原因は、やはり

プリンタ

にありました。今回利用したプリンタは、ビジネス用のプリンタです。PostScriptは搭載しているのですが、画像データとそれ以外のデータのラスタライズ結果が同じではないようです。
 
  『Illustrator使いこなしの鉄則』『InDesign使いこなしの鉄則』のCD版の表紙を作成したときに、同じプリンタから、カラー出力すると、分割された透明部分と透明ではない部分がくっきり差が出てしまいました。

●プリンタ出力した『Illustrator&InDesign使いこなしの鉄則』CD版の表紙

071013tessoku.gif

透明が使われている部分が、分割されたカラーステッチが生じていることがわかります。背面の網点もラスタライズして画像化することで、カラーステッチは目立たなくなりました。



 Illustratorで事前に分割しても同じでした。やはり分割された部分とそうではない網の部分の色が異なっているのです。分割された部分には[光彩(外側)]を利用しています。ですから、[光彩(外側)]の背面の平網は画像化されているのです。

 それで、背面の平網をすべてラスタライズして出力しました。そうすると、なんとか、目立たないようにプリントされました。カラープリンタでは、透明が使われているデータを出力すると、透明部分がハッキリしてしまうことがよくありますが、透明分割の方法のためではなく、プリンタ側でラスターデータとベクターデータの処理方法が異なるケースも少なくないかもしれません。



 ということで、Illustratorは、カラーマネージメントして出力するためには、

EPS形式を使わない

という方法しかありません。それ以外のデータでは、今回テストした限りでは、同じ変換結果になるからです。

 さて、IllustratorはEPSを貼り込まないようにすれば、統一したカラーマネージメント出力が可能ですが、InDesignも同じようにするにはどうすればいいのでしょうか。InDesignでは

Illustrator EPS
Photoshop PDF
Illustrator PDF
IllustratorからDistillerでPDF


を貼り込まないという方法しかないのでしょうか。

 PDFをInDesignに貼り込んだときにカラー変換されるカラー濃度と、それ以外の画像濃度の違う理由はどこにあるのでしょう。それは、変換されたカラー値にヒントがあります。


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posted by 上高地 仁 at 16:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | カラーマネージメント出力
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Illustrator使いこなしの鉄則

  鉄則01:異なるバージョンでは開かない
  鉄則02:最新版にアップデートしよう 8.0〜9.0
  鉄則03:最新版にアップデートしよう 10.0〜CS2
  鉄則04:カラーマネージメント機能を使おう
  鉄則05:貼り込まれた画像のカラーはどうなる?
  鉄則06:透明効果の分割・統合をベクトル側で変換する
  鉄則07:透明分割とスポットカラーの怪しい関係
  鉄則08:ラスタライズ効果設定は「200 ppi」に設定する
  鉄則09:Illustrator CS以降で使うOpenType機能
  鉄則10:フォントはアウトライン化してPDF保存する
  鉄則11:PDF保存ではフチククリ文字はアウトライン化しない
  鉄則12:用紙サイズを大きくしてトリムマークを付けて保存する
  鉄則13:PDFのバージョンはAcrobat 4.0互換で保存する
  鉄則14:PDF保存ではIllustrator編集機能はオフにする
  鉄則15:RGBのEPS画像はそのままCMYKに変換される
  鉄則16:PDF保存ではICCプロファイルは埋め込まない
  鉄則17:Illustrator 10までは画像はダウンサンプルしない
  番外編1:可能な場合オーバープリントを保持とは
  番外編2:インテリジェンスなカラー変換
  番外編3:書き出されるPDFサイズ
  『Illustrator&InDesign使いこなしの鉄則』を発行します
 
Illustrator使いこなしの鉄則が改訂してiPhoneアプリになりました。

カラーマネージメント出力

  カラーマネージメント出力の不思議1〜InDesign編〜
  カラーマネージメント出力の不思議2〜Illustrator編〜
  カラーマネージメント出力の不思議3〜解答編〜

Vistaフォント、混乱の真犯人は誰だ

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  その2:解き放たれた文字数の制限
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