マスターヨーダ:Illustrator 10まではPDF設定を保存できん。仕方がないじゃろうな。Illustrator CS以降を使うことじゃな。
あなた:それしか方法はないんですか。
マスターヨーダ:ふむ、[ICCプロファイルを埋め込む]がデフォルトでチェックされてしまうのは、カラー設定を使用しているからじゃよ。カラー設定をオフにして「Illustrator 5.5Jをエミュレート」を使うしかあるまい。Illustrator 10までは、PDF保存時に、いちいちチェックを外すしかないじゃろう。
あなた:ところで、カラー設定を使うと[ICCプロファイルを埋め込む]がオンになるのはなぜなんですか。
マスターヨーダ:なかなか鋭い質問じゃな。ICCプロファイルを埋め込むのは、出力するためではないんじゃ。Illustratorでドキュメントを作成したときのカラースペースの覚えておくためじゃ。
Photoshopで画像を作成する場合は、ICCプロファイルを埋め込んだ方がよい。画像はそのまま出力するわけではない。ICCプロファイルを埋め込んでおくと、画像データを作成したときのLab値を知ることができるからのう。
しかし、Illustratorでは必ずしもそうではない。Illustratorのデータを出力する場合、もう一度開いて変更することはあまり歓迎されんじゃろう。
あなた:そうですね。貼り込み画像が必要だったり、フォントも同じものがインストールされている必要がありますから。EPSではそのまま出力しますね。
マスターヨーダ:フォントや貼り込み画像もないアートワークのみのデータであれば、ICCプロファイルを埋め込んでもよいんじゃ。しかし、レイアウトデータの場合は、そうはいかんぞ。Lab値にあわせてカラー変換すると、墨文字が墨ではなくなってしまうからの。
IllustratorからPDFを作成して、Acrobatでモニタ校正するのであれば、ICCプロファイルは埋め込んだ方がいいんじゃ。モニタキャリブレーションがとれていれば、印刷時のカラーに近い色でモニタ表示されるからの。
しかし、印刷用では、ICCプロファイルは埋め込まない方が安全じゃ。最近の出力機ではそんなことはないんじゃが、古い出力機では、PDFにICCプロファイルが埋め込まれていると、ドキュメントカラーを別のカラーに変換してしまうことがあるんじゃ。もっとも、かなり古い出力機じゃがな。
Illustratorでは、ICCプロファイルを埋め込まずにPDF保存し、印刷時のカラースペースは別の方法で確認するしかあるまい。
●Illustrator CSでのPDF保存のウィンドウ

Illustrator CS以降はPDF保存のウィンドウの設定を保存することができます。保存した設定を使うことで、カラー設定を指定しても、PDF保存時にICCプロファイルを埋め込まないようにすることができます。
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