2007年09月11日

iPhoneは後から値上げ作戦が正解だったかも

 CNETに『「iPhone」の価格設定に見る経済学』という記事があり、けっこう面白く読みました。今回のiPhoneの価格設定はたしかに間違っていました。最初は安く、後から値上げするべきでしたね。

 発売当初、599ドルのものをノルマを達せないからといって、200ドルも値下げすれば、不信感を与えるのは当然でしょうな。まあ、Macintoshの販売では、新製品発売前に既存の製品が大幅に値下げされることはよくあったので、Appleの感覚では、

売れなければ値下げすればいいじゃん

だったのでしょうね。普通にいって、売れなくなってから値下げする商品はよくありますが、Appleの場合は、あまりに奇怪でした。それなりに売れているいるのに、値下げするわけですから。



 この記事を読んでいると、Appleは100万台売る自信がなかったのではないかと思ってしまいましたね。おそらく399ドルの価格設定でも十分採算がとれたはずです(たぶん)が、399ドルで100万台売れるかどうかは見込みが立たないので、少し高めの

599ドル

にしたしたのではないでしょうか。確実に売れそうな数値から原価と利益をカウントした売値が599ドルだったのだと思いますね。この記事の筆者が言うように、

機能アップしたiPhoneをリリースして
旧製品を値下げすれば、値下げは受け入れられたのではないか


という可能性もありますが、それでも、3ヶ月は早すぎですね。

 ところが、予想より売れたので、値下げして当初の販売数量のノルマを無理矢理満たそうとしたのかもしません。もっとも別の記事によると、計算が合わないという指摘もありますけどね。



 結局どうすればよかったのか、と考えていると、最初に安くして、駆け込み前に値上げする方がよかったのではないかと思ってしまいましたね。最初に399ドルにして、10月から値上げすると告知しておけば、販売数はかるく予定を上回ったかもしれません。

 初期ロットは大量に生産できるので低価格で提供できるが、それ以後は少ロットになるので、コストがアップするとか、サービスを追加したのでと言って、価格を上げてもいいかもしれません。

 一般の製品でも、間違いなく売れるのであれば、後から価格を上げるというやり方は可能でしょう。それに、iPhoneの場合は電話機能から派生するさまざまなサービスで利益を生み出すことが可能です。ハードでは利益を考えず、サービスで利益を考えていくべきでした。

 ただ、Appleは基本的にハードウェアの会社なので、ハードウエアで利益を生み出せないのは我慢できないのでしょう、Microsoftがソフトウェアをタダにできないように。

 いずれにしても、iPhoneはAppleの今後の収益の柱になる製品でしょうから、利益よりも、普及度を最優先するのが正しい戦略だったのではないかと思いますね。


◆「iPhone」の価格設定に見る経済学
http://japan.cnet.com/mobile/story/0,3800078151,20356205,00.htm

◆「iPhone」大幅値下げ--アップルファンは複雑な思い
http://japan.cnet.com/mobile/story/0,3800078151,20355946,00.htm




ラベル:iPhone,Apple,iPod
posted by 上高地 仁 at 23:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース&トピック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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