マスターヨーダ:印刷入稿用のPDFを作成するのであれば、チェックしないほうがよい。このオプションはどのバーションから追加されたか、知っておるか。
あなた:えーと、Illustrator 8.0にはありませんから、Illustrator 9.0からですね。
マスターヨーダ:そうじゃ。つまり、Illustratorの内部フォーマットがPDFになったときからじゃ。Illustratorが内部フォーマットとしてPDFを採用したのは、わかりやすく言うと、透明効果を使うためじゃな。PostScriptに準じた従来の記述方式では、透明は表現できんからの。
しかし、Illustratorに透明機能を追加することで、ややこしい問題が生じたのじゃ。それはな、EPS保存したときの処理なんじゃ。
あなた:EPSですか、つまり、EPSで保存すると、透明を分割・統合しなければならいことですね。
マスターヨーダ:その通りじゃ。EPSで保存するときは、透明は分割・統合しなければならん。しかし、そのEPSをIllustratorで開くときはどうする。透明を分割・統合してしまえば、透明部分を再編集することはできんぞ。
そこでIllustratorは、EPS保存するとき、EPS内部に2種類のデータを持たせることにしたのじゃ。その2つとはな
透明が分割されたEPSデータ
透明がそのままのPDFデータ
なんじゃ。たとえば、Illustrator EPSをQuarkXPressに貼り込んだときは、「透明が分割されたEPSデータ」が使われる。しかし、Illustratorで開くときは「透明がそのままのPDFデータ」が使われるんじゃな。
●EPS保存時のオプション設定のウィンドウ
Illustrator 9.0のEPS保存ウィンドウ

Illustrator CSのEPS保存ウィンドウ

EPSで保存すると、ドキュメント内の透明は分割されます。Illustrator 9.0では、透明の分割・統合は書類設定に従います。Illustrator CS以降では、オーバープリントや透明の分割設定を保存時に指定可能になっています。
あなた:なるほど、それで、EPSとしてもIllustratorのネイティブファイルとしても使えるようになっているわけですね。なんだが、ややこしいそうですね。
マスターヨーダ:そうであろう。EPSなのに2種類のデータが含まれておる。ファイルが2つあるのと同じじゃからのう。ファイルサイズはその分冗長になるがな。
PDF保存での[Illustratorの編集機能を保持する]もそれと同じなんじゃ。つまり、PDF保存したときに、
IllustratorネイティブのPDFデータ
保存時に変換したPDFデータ
の両方が含まれるんじゃ。しかしじゃな、「IllustratorネイティブのPDFデータ」はPDFとして出力するときは不要じゃ。なくてもよいわけじゃな。[Illustratorの編集機能を保持する]はオフにして保存すると、不要なデータでファイルサイズが大きくなることもないからの。
●Illustrator 9.0で[編集機能を保存する]をオフにする

IllustratorからPDFを作成するときは、[Illustratorの編集機能を保持する]をオフにします。オフにすると、ファイルサイズが小さくなります。
あなた:なるほど。そういうことなら、[Illustratorの編集機能を保持する]はチェックせずにPDF保存した方がよさそうですね。
マスターヨーダ:ただし、ここをオフにする場合は、オリジナルのドキュメントから
必ず別名で保存することじゃ。そうせんと、あとで修正することができんからの。1ファイルのまましたい場合は、[Illustratorの編集機能を保持する]をオンにして保存するとしかなんじゃが、多少出力時にトラブルを招く可能性もあるんじゃ。
あなた:出力でトラブルがあるんですか。
この記事はDTP-S倶楽部のコンテンツです。
続きは、DTP-S倶楽部にご入会いただくとご覧いただけます。
◆DTP-S倶楽部のご入会については下記URLを御覧下さい。
http://www.incunabula.co.jp/dtp-s/club/club.html
■DTP-S倶楽部ブログにようこそ
http://dtp-s.seesaa.net/
■Illustratorの鉄則14:PDF保存ではIllustrator編集機能はオフにする
http://dtp-s.seesaa.net/article/52293673.html
*DTP-S倶楽部にご入会いただいたのち、お届けしたパスワードでログインしてください
DTP-Sのメルマガ




