■Illustratorの鉄則05:貼り込まれた画像のカラーはどうなる?



あなた:マスター、PhotoshopでICCプロファイルを含めて保存するとしますね。その画像をIllustratorに貼り込んだとき、画像のカラーはどうなるんですか? Illustratorのカラー設定に従うんですか。それもと、画像のプロファイルが使われるんでしょうか。

マスターヨーダ:ホッホッホッ、ややこしい問題じゃな。この問題を理解するには、集中力が大事じゃ。バージョンの違い、カラーマネージメントの設定によって扱いがちがっておるからのう。原則的には、Illustratorは貼り込み画像内にあるICCプロファイルは無視するようになっておる。つまり画像内のICCプロファイルは、Illustratorは認識できないんじゃな、これが基本じゃぞ。

あなた:無視するのが基本ですか? ということは例外があるんですね。

マスターヨーダ:なかなか読みが深いな。その通りじゃ。カラーマネージメント機能をオンにするとな、ICCプロファイルを埋め込んだ画像を埋め込む時に、カラーを変換するオプションが表示されるんじゃ。[プロファイルの不一致(ペースト)]というウィンドウが表示されるはずじゃ。

あなた:[プロファイルの不一致(ペースト)]ですか、そんなウィンドウ表示されましたっけ。


tt05-01.gif
*埋め込まれているプロファイルとIllustratorのカラー設定が異なるときに表示されます。プロファイルが埋め込まれていても、カラー設定と同じであれば、表示されません。


マスターヨーダ:[プロファイルの不一致(ペースト)]では、カラーの扱いを指定するようになっておる。

変換(カラーアピアランスを保持)
変換しない(カラー番号を保持)


のいずれかを選択する。「カラーアピアランス」などというわかりにくい言葉が表示されておるが、「変換(カラーアピアランスを保持)」というのは、見た目の色を保持することを指し、Lab値を基準にカラーマネージ行う。つまりじゃ、Lab値は維持されるが、CMYK値は変わってしまうのじゃ。

「変換しない(カラー番号を保持)」を選択すると、埋め込まれたICCプロファイルは廃棄される。CMYK値は変わらない。もちろんその場合は、埋め込まれたICCプロファイルのカラーと、Illustratorで設定したカラーが異なっておると、Illustratorで貼り込まれたカラーは違ったものになるぞ。

あなた:「変換(カラーアピアランスを保持)」と「変換しない(カラー番号を保持)」はどちらを選択すればいいんですか。やはり変換しないほうがいいんでしょうか。

マスターヨーダ:一番いいのは、カラー変換しないようなワークフローで運用することじゃな。画像にICCプロファイルが埋め込まれてないときは、このウィンドウは表示されん。それに、埋め込まれたICCプロファイルのカラースペースと、Illustratorのカラー設定で指定したカラースペースと同じ時も表示されんのじゃ。

それと、もう一度言うが、このウィンドウが表示されるのは、画像を埋め込んだときだけなんじゃ。リンク画像を埋め込むと、画像はIllustratorのデータに変換されるじゃろ。そのときに現れるわけじゃな。

あなた:そうですか? それでお目にかかったことがないんですけど。どうしてでしょうか?

マスターヨーダ:おぬし、Illustratorに貼り込む画像はEPSを使っておるじゃろう。残念ながらEPS画像は埋め込んでも、このアラートは表示されんのじゃ。

あなた:その通りです。未だにEPS派なんです。慣れていますから、どうしようもないですね。それで、EPS画像を埋め込むと、埋め込まれたICCプロファイルはどうなるんですか?

マスターヨーダ:ホォ、知りたいか。最初に言ったはずじゃぞ。

原則はICCプロファイル無視

じゃ。ICCプロファイルは破棄されて「変換しない(カラー番号を保持)」になるのじゃ。つまり、Photoshopで表示されたカラーと同じカラーで、Illustratorで表示できんことになるんじゃ。

それと、このウィンドウを表示させるには、カラー設定にある[カラーマネージメントポリシー]で[プロファイルの不一致]のチェックボックスをオンにしておく必要があるぞ。ここがオンになっておらんと、異なったICCプロファイルが画像に埋め込まれていても、ウィンドウは表示されんのじゃ。


tt05-02.gif
*[カラーマネージメントポリシー]で「ペーストするときに確認」がチェックされていないと、[プロファイルの不一致]ウィンドウは現れません。

なおかつ、EPSではなく、PSDやTIFF、JPEGなどのモニタに実画像を表示できる画像フォーマットが対象じゃ。

あなた:「原則はICCプロファイル無視」ですね。わかりました。それで、他には「例外」はないんですか。

マスターヨーダ:「例外」か。それがあるんじゃな。





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Illustrator使いこなしの鉄則

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  鉄則02:最新版にアップデートしよう 8.0〜9.0
  鉄則03:最新版にアップデートしよう 10.0〜CS2
  鉄則04:カラーマネージメント機能を使おう
  鉄則05:貼り込まれた画像のカラーはどうなる?
  鉄則06:透明効果の分割・統合をベクトル側で変換する
  鉄則07:透明分割とスポットカラーの怪しい関係
  鉄則08:ラスタライズ効果設定は「200 ppi」に設定する
  鉄則09:Illustrator CS以降で使うOpenType機能
  鉄則10:フォントはアウトライン化してPDF保存する
  鉄則11:PDF保存ではフチククリ文字はアウトライン化しない
  鉄則12:用紙サイズを大きくしてトリムマークを付けて保存する
  鉄則13:PDFのバージョンはAcrobat 4.0互換で保存する
  鉄則14:PDF保存ではIllustrator編集機能はオフにする
  鉄則15:RGBのEPS画像はそのままCMYKに変換される
  鉄則16:PDF保存ではICCプロファイルは埋め込まない
  鉄則17:Illustrator 10までは画像はダウンサンプルしない
  番外編1:可能な場合オーバープリントを保持とは
  番外編2:インテリジェンスなカラー変換
  番外編3:書き出されるPDFサイズ
  『Illustrator&InDesign使いこなしの鉄則』を発行します
 
Illustrator使いこなしの鉄則が改訂してiPhoneアプリになりました。

カラーマネージメント出力

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