「Unlock-PDF」はセキュリティの削除ではなくセキュリティ内容を変更する



 PDFに設定されたセキュリティ内容を変更するツールが登場した。「Unlock-PDF」というウェブサービスでである。PDFを配信したい立場からすると、あまり歓迎できない側面もあるが、プリントやテキストのコピーに制限が行われていると扱いにくいことがある。ユーザーの立場からというと便利なツールだろう。

  分かりにくいのではっきりさせておこう。「Unlock-PDF」はAcrobatのセキュテリィを解除するツールではない。これを使ってもセキュテリィのロックアイコンはそのままである。つまりセキュリティはかけられてたままなのだ。セキュテリィをそのままにして制限内容をそのままにする変更する制限内容は

印刷を許可しない
変更を許可しない
テキスト、画像、およびその他の内容のコピーを有効にする


である。それ以外は分からないが、実質的にはパスワードはかかっていないのと同じことだ。ただし一度解除してしまうと、再度セキュリティを適用することはできない。セキュリティ内容の変更はパスワードを入力しなければならない。

 それでは今後PDFにはセキュリティはかけられないのだろうか。どうしても印刷や変更を許可したくない場合はどうすればいいのだろうか。印刷や変更されるのであれば、配布したくない場合もあるだろう。それは[互換性のある方式]で

Acrobat X およびそれ以降

でセキュリティをかけることである。「Acrobat X およびそれ以降」でセキュテリィを適用したPDF(権限のパスワードのみ)を「Unlock-PDF」すると

The file you have tried to unlock, document_X.pdf, is locked for reading.

Our free service enables you to unlock PDF files locked for printing or Copy & Paste operations.
Such PDF files are said to have an “Owner Password”. For such files, our free service perfectly fits the bill.

However, other PDF files are locked for reading. These PDF files are said to have a “User Password”.
Unfortunately, because unlocking such files is more complicated and requires more processing, our free service would not suffice.

For PDF files locked for reading, we recommend that you use PDF Password Recovery, which costs only $14.95 and enables you to unlock an unlimited number of PDF files.


というアラートが表示された。ただし「PDF Password Recovery」という有料のサービスを使うと、それにも対応するらしい。14.95ドルだそうだ。もっとも「256-bit AES」に対応しているかどうかはやってみないと分からない。「PDF Password Recovery」では権限のパスワードだけでなく「開くときのパスワード」には対応するらしい。

 どうやらコピーされないPDFをインターネットで配信することができない時代になったようである。



◆[ウェブサービスレビュー]PDFファイルの印刷およびコピー制限を解除できる「Unlock-PDF」
http://japan.cnet.com/news/society/35035143/

◆unlock-pdf.com
http://www.unlock-pdf.com/

◆PDF Password Recovery
http://www.pdfpasswordrecovery.com/password/

 




posted by 上高地 仁 at 20:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース&トピック
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック





Illustrator使いこなしの鉄則

  鉄則01:異なるバージョンでは開かない
  鉄則02:最新版にアップデートしよう 8.0〜9.0
  鉄則03:最新版にアップデートしよう 10.0〜CS2
  鉄則04:カラーマネージメント機能を使おう
  鉄則05:貼り込まれた画像のカラーはどうなる?
  鉄則06:透明効果の分割・統合をベクトル側で変換する
  鉄則07:透明分割とスポットカラーの怪しい関係
  鉄則08:ラスタライズ効果設定は「200 ppi」に設定する
  鉄則09:Illustrator CS以降で使うOpenType機能
  鉄則10:フォントはアウトライン化してPDF保存する
  鉄則11:PDF保存ではフチククリ文字はアウトライン化しない
  鉄則12:用紙サイズを大きくしてトリムマークを付けて保存する
  鉄則13:PDFのバージョンはAcrobat 4.0互換で保存する
  鉄則14:PDF保存ではIllustrator編集機能はオフにする
  鉄則15:RGBのEPS画像はそのままCMYKに変換される
  鉄則16:PDF保存ではICCプロファイルは埋め込まない
  鉄則17:Illustrator 10までは画像はダウンサンプルしない
  番外編1:可能な場合オーバープリントを保持とは
  番外編2:インテリジェンスなカラー変換
  番外編3:書き出されるPDFサイズ
  『Illustrator&InDesign使いこなしの鉄則』を発行します
 
Illustrator使いこなしの鉄則が改訂してiPhoneアプリになりました。

カラーマネージメント出力

  カラーマネージメント出力の不思議1〜InDesign編〜
  カラーマネージメント出力の不思議2〜Illustrator編〜
  カラーマネージメント出力の不思議3〜解答編〜

Vistaフォント、混乱の真犯人は誰だ

  その1:包摂はどこまで本当か
  その2:解き放たれた文字数の制限
  その3:JISの包摂に明確な基準はあるか
  その4:使われている文字は字形であっても拒否するのは非現実的だ
  その5:ユニコードは字形を追加するためにあるのだ

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。