2012年04月24日

Xcodeのアイコン用のアクションファイルを作成する

 「SakuttoBook Lite版」をバンドルした『Xcode 4でiOSアプリの設定と申請を最短距離でする方法』にいろいろと付録特典を追加したいと思い、いろいろと考えてみた。本体のテキストも完成していないが、思い付くと先に付録を作成したくなった。思いついたのは、Xcode用のアプリアイコンを作成するPhotoshopのアクションファイルである。

  iPhoneアプリを作成するとき、必ず必要なのが、アイコン画像ファイルである。iTunes Connectでは512×512サイズのアイコンをアップロードする。これらはApp StoreやiTunesプレビューで使われるが、ダウンロードしたアプリではアプリ内のアイコン画像が使用される。大きい画像を一つ用意して、アプリ側で自動的にリサイズしてくれれば便利なのだが、Xcodeはそこまでは親切ではない。アプリアイコンはデバイスに合わせたものを用意する必要がある。

 用意しなればならないアイコン画像は、iPhoneのみとか、iPadのみのアプリでは1つでいいが、iPhoneとiPadに対応する場合は2種類のアイコン画像が必要になる。さらにRetina対応すると、その倍の4つになる。ということは、アイコン画像を作成すると、合わせてピクセル数の異なる5つのファイルが必要になる。

 つまり必要なアイコン画像は

iPhone用     Icon.png(解像度は57×57ピクセル)
iPad用      Icon-72.png(解像度は72×72ピクセル)
RetinaのiPhone用 Icon@x2.png(解像度は114×114ピクセル)
RetinaのiPad用  Icon-72@x2.png(解像度は144×144ピクセル)


というわけだ。他の解像度のアイコン画像あるが、それらは必ずしも必要ではない。ユニバーサルアプリでもRetina用のアイコン画像は必須ではないが、実際iPhone 4に57×57の画像を表示させると、画像の甘さが一目で判別できてしまう。これからは、Retina用のアイコン画像も必須となる。

 もともとのアイコン画像は512ピクセルで作成し、あとはPhotoshopでダウンサンプルすればいいが、ダウンサンプルがたくさんあると、Photoshopのアクション機能を使うのが便利だ。アクションで4つのアイコン画像を自動生成して作成するのは難しくない。

 アクションを作成してみたが、これアクションを書き出して別のMacintoshで使うにはどうすればいいのかということで作成にストップがかかった。アクションの書き出しはセット単位ですればいいので、アクションパネルから書き出せばいいのだが、それを別のMacintoshに持っていっても、書き出しがエラーになるのだ。

 ダウンサンプルした画像の書き出しはファイルメニューの[Webおよびデバイス用に保存]で行う必要がある。別名で保存でPNG書き出しするとPhotoshopではファイルサイズが異様に大きくなるからだ。アプリ内画像のファイル名はできるだけ小さくしたい。さらに[Webおよびデバイス用に保存]ではバッチ処理の["別名で保存"コマンドを省略]が動作しないのである(CS3とCS4で試した)。

 ところが、アクションの書き出し先はローカルのハードディスクディレクトリを指定している。たとえば、デスクトップ上のフォルダに保存しても、保存先は

In:Macintosh HD:Users:ユーザー名:Desktop:

となる。ユーザー名はMacintoshごとに異なるので、保存先のフォルダが見つからない。つまり別の環境ではそのまま使えないということになる。さらにバッチ処理の[別名で保存コマンドを省略]も使えないとなると、アクションをダウンロードするのは無理ということなる。

 しかし書き出し先をよく見れば、ディレクトリの冒頭は「Macintosh HD」なので「Macintosh HD」直下にフォルダを作成すればよいことに気がついた。そこで「Macintosh HD」直下に「Icon」というフォルダを作成し、そのフォルダを書き出し先に指定した。こうすればユーザー名は含まれない。

120424-04.gif

 Photoshop CS3でアクションを作成し、10.7のhotoshop CS4のあるマシンで書き出したアクションセットファイルをアクションパネルから取り込んだ。10.7の「Macintosh HD」に新しいフォルダを作成すると管理者認証を要求されるがフォルダは作成できる。そこに「Icon」フォルダを作成する。あとは512ピクセルのアイコン画像を開いてアクションを適用すればよい。

120424-01.gif

  ↓

120424-02.gif


  ↓

120424-03.gif


xcode_bookimage150.jpg あとはXcodeに取り込み、info.plistのIcon filesで4つのアイコン名を登録すればよい。なお、ハードディスク名を変更している場合は、そのままでは使えない。ハードディスク名を「Macintosh HD」にしてからアクションして欲しい。付録にするつもりだったが、お申込みいだたくと、ダウンロードできるようにした。下記よりお申込みいただきたい。「SakuttoBook Lite版」をバンドルした『Xcode 4でiOSアプリの設定と申請を最短距離でする方法』に特典として同梱する予定である。






◆Xcode用アイコン画像作成アクションのお申込はこちら
http://bit.ly/I7M7tF

◆Xcode 4でiOSアプリの設定と申請を最短距離でする方法
http://bit.ly/Jk88Bc

◆SakuttoBook(サクッとブック)でiPhoneアプリを作る方法
http://bit.ly/mhgjCG

◆SakuttoPubliパーソナル:iPhoneブックアプリ開発・申請代行はお任せ下
さい。
http://bit.ly/swjdFW

◆Xcode 4対応のSakuttoBook Lite版ならぬTrial版、無料ダウンロード開始
http://denshi-shoseki.seesaa.net/article/263470895.html

 
posted by 上高地 仁 at 19:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | Apple/Macintosh/iPhone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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