日本でのiBooks 2と制作アプリiBooks Authorはどうなる






 AppleからiPad用ビューワーソフトBooks 2と電子教科書作成ソフトiBooks Authorが発表された。iBooks Authorは教科書だけでなく電子書籍作成ツールにもなる。iBooks Authorで作成されたコンテンツはiBooks 2のみで閲覧可能。フォーマットは予想通りEPUB3ではなく、独自のもの

  iBooks AuthorはApp Storeから無償ダウンロード可能。ただし、インストール環境は10.7.2以降となっている。またiBooks AuthorのテンプレートはJavaScriptとHTML5でカスタマイズできる。テンプレート集のサイトとかも登場しそうだ。


120120-01.gif
*10.6でiBooks Authorダウンロードしようとする現れるアラート。日本語がおかしいのは愛嬌か。

 MS Wordとも互換性があるそうでファイルの入力は柔軟そう。ブログサービス各社もブログ内容をiBooks Authorで読み込めるようにエキスポートするサービスは必要になるかもしれない。そうすればブログの記事をそのままiBooks Authorに取り込みiBooks 2で配信できる。

 今後の注目点としては

Books 2のiPhone対応はあるか
Books 2でのAppleのマージンは
ADPのように年会費は必要か
日本でのローンチはあるのか、そしてあるとしたらいつか


というところか。Appleがフォーマットを固めていれば、技術的な障害はないし、Amazonのように日本の出版社との提携を前提としないのであれば、明日からでも日本でのローンチは可能だろう。

 PagesはEPUBに対応したときは話題になったが、実質的に普及しなかった。EPUB自体がマネタイズできなかったからである。しかし今回はApple独自のフォーマットだが、販売までの導線ができているので普及の可能性は高い

 AmazonのKindle Format 8は日本語の対応はないという話もあるので、日本で正式にローンチされれば、大きな流れになるかも。ただし、教科書として学校で使う場合は、ユーザー制限する必要があり、配信する教科書を一般公開できない場合もある。それらの対応がどうなるのかにも注目したい。日本では教科書より先に自主出版で活用されそうだ。EPUB派出版社の転向は思ったより早いかもしれない。


◆自分で簡単に電子書籍が作れるアプリiBooks Author、無料で登場
http://www.gizmodo.jp/2012/01/ibooks_author.html

◆アップル本日発表のiBooks 2、iBooks Author、iTunes Uについて知っておくべき全てのこと
http://www.gizmodo.jp/2012/01/ibooks_2ibooks_authoritunes_u.html

◆無料電子書籍作成アプリ「iBooks Author」で何ができるかまとめムービー
http://gigazine.net/news/20120120-ibooks-author-matome/


 追記:iBooks 2のフォーマットは

EPUB3形式ファイルに一部独自タグを加え、
ファイル拡張子を「.ibook」に変更したもの


だということだ。拡張子を.epubにしなかったのは、混乱を避けるためか、Appleフォーマットをデファクトにしたいためだろうか。中味がEPUB3であっても、iBooks Author以外の作成ツールを使ったときの動作が保証されるとは限らない。ましてや手書きでHTMLやCSSを書くのは難しそうだ。そうなるとHTMLやCSSのカスタマイズは、iBooks Authorの内部で行うしかなく、iBooks 2のフォーマットはEPUB3をベースしながらも、同じものとは言えないものになりそうだ。

他の電子書籍販売サイト向けに
有償作品を制作することはユーザー規約で禁じられている


そうで、またまた議論を呼びそう。しかしこれはiBooks Authorで作成したファイルをAmazonなどで使うことを禁じているだけなので、他のプラットフォーム用には別途作成すればよい。コンテンツの転用を禁止しているわけではない。

◆米AppleがiPadを中心とした電子教科書制作・配信プラットフォームを発表、Mac用ソフト「iBooks Author」も無料公開
http://hon.jp/news/1.0/0/3041/

 
 

posted by 上高地 仁 at 10:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース&トピック
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