マニュアルの中では、具体的な作成方法を
第四章 SakuttoBookで設定ファイルをカスタマイズする
に記載してある。基本的な使い方は簡単で、アプリ化したいPDFを用意して、Xcode内にあるPDFと差し替えるだけである。最低限必要なのは目次くらいである。現在、書誌情報とシリアル番号を記載する設定があるが、Appleの審査が厳しいので、シリアルの表示は不要だと考えているので、近いうちに非表示にする予定だ。こうすると、SakuttoBookで作成したことが、閲覧者にはわからなくなる。バージョンによる違いは
1-3 SakuttoBookのVer 1.4までで追加された機能一覧
で一覧にしてある。
CSVファイルで変更するのは、目次の設定以外に
動画のページと位置指定とファイル名
別表示画像の位置指定とファイル名
ページジャンプの位置指定とジャンプ先ページ
となっている。これらはページを指定して、リンクボックスを指定し、ファイル名やページ番号を指定するだけというシンプルなもの。カンマ区切りのテキストを用意するだけである。
前回のバージョンまでは、Xcode内の編集方法はマニュアルで解説していなかったが、Ver 1.4からは、Xcode内の設定ファイルでの指定方法も解説してユーザーに編集して頂けるようにした。今後の機能拡張もXcode内の指定値を変更してカスタマイズしていただくようにする。現在可能な設定は
ページめくりの縦組みと横組みの変更
横組みでのカールアクション指定
非表示部分の背景色
ページめくりオフ機能
となっている。
ページめくりオフ機能はページめくりをオフにして、ページ移動をページジャンプでのみ行なうための機能である。表示エリアから、別のページやWebサイトなどに指定した場所のみに移行するための機能だ。つまり、ブックアプリ以外の使い方をして頂くために用意した機能である。
今後の追加機能としては
アプリ内課金
広告の挿入
音声の再生
なども予定している。動画も現在は別ウィンドウになっているが、指定位置での表示も可能になりそうだ。SakuttoBookはユーザーの要望にあわせて進化するiPhoneアプリ作成ツールである。
◆SakuttoBook(サクッとブック)でiPhoneアプリを作る方法
http://bit.ly/mhgjCG
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