あらゆる政府がサイト運営者に著作権侵害の疑いをかけることで
反対意見を封殺できる
という独裁を助長することになりかねないために、反対しているそうだ。シュミットが反対しているのは「PROTECT IP」とい法案である。
Googleにとって著作権のプライオリティは決して高くなかった。基本的にGoogleは「オプトアウト」であり、利害の調整は後からでいいという姿勢である。原則的に著作権を守るのではなく、たとえ反対があっても、公共の利益になれば、著作権は制限されるべきというのが本音だろう。
法案が通ると、著作権を振りかざして行き過ぎた検閲が行われる可能性がある。著作権者の意見は止めどなく膨らみ権利を拡大させようとする。著作権者の中には、人命より著作権が重たいと勘違いしている人もいそうだ。過激な著作権者が多くなると、法案に乗じて反対サイトの閉鎖をもくろむ輩もいるのではないか。そうなると、弊害の方が大きくなる。
Googleにとって重要なのは、Web上のページが増え続けることである。ページが増えれば、広告スペースも増えて、Googleの収益は上がる。行き過ぎた著作権侵害サイトは取り締まるべきにしても、疑いだけでサイトの閉鎖が増えることは容認できないに違いない。サイトの閉鎖が増えれば広告ページは減るからである。
シュミット発言は、法案に制限を追加して落としどころを探り始めているのかもしれない。いずれにしてもGoogleとAppleが本気で戦う姿勢は当分あり得ない。シュミットは今でも、隠れApple取締役だからである(と思うけどね)。
◆グーグルと著作権侵害対策--シュミット氏の発言に揺れるコンテンツ業界[CNET]
http://japan.cnet.com/news/commentary/35003103/
ラベル:google
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