【iPhoneアプリ登録ステップ１】配布用プロファイルの作成 #denshi

　iPhone/iPadアプリの登録は複雑だ。アプリを作成してそれを登録すればよいというものではない。何度かにわけてAppleのサイトにログインして、ダウンロードやデータ入力、アップロードが必要になる。ここではiPhoneアプリ登録のポイントをステップで解説していこう。最初は配布用プロファイルの作成である。

 　まず最初にするべきことはアプリをXcodeで完成させることである。それができてから、配布・販売用のアプリを作成する準備を行う。Xcodeでアプリを作成してシミュレーターで見るだけであれば、手続きや登録は一切不要だ。しかし、デバイスにインストールする場合は、プロファイルが必要になる。

　iPhoneやiPadの実機に作成したアプリをインストールするためには、開発者用のプロビジョニングプロファイルが必要になる。実機でアプリを確認するためには、プロビジョニングプロファイルとは供給するために準備するのもので、これがなければデバイス上で動作できない。開発者向けのプロビジョニングプロファイルを作成するには、iOS Developer Programを申し込む必要がある。

　配布用のアプリにも同じようにプロビジョニングプロファイルが必要になる。開発者向けのものではApp Storeで配布できないようになっており、別途プロビジョニングプロファイルの作成が必要だ。正しくは、アプリごとのプロビジョニングプロファイルを作成する必要があるのである。

　プロビジョニングプロファイルの作成は、iOS Developer Programにログインして

iOS Provisioning Portal

から行なう。開発者向けでは実機デバイスを登録するが、配布用ではアプリを登録する。アプリを登録し、そのアプリ専用のプロビジョニングプロファイルを作成するのである。そしてそのプロファイルをダウンロードして、Xcodeに読み込ませるのである。そうしてやっとApp Storeにアプリをアップロードできるようになる。

　まずiOS Provisioning Portalを開く。ページの左側にある［App IDs］パネルをクリックする。ここでApp Storeに申請したいアプリのIDを登録する。新しくアプリを登録するには［New App ID］をクリックして、アプリの説明とアプリの個体識別番号を入力する。

Description（アプリの説明）
Bundle Identifier（アプリの個体識別番号）

の２つで、いずれも欧文英数字で入力する。Descriptionは任意。Bundle IdentifierはXcodeでのplistに指定したものと同じ物を使う。ここは完全にユニークな文字列でなければならないので、通常、Webのドメインを逆まさにしたものをベースにカスタマイズする。URLベースにすると、テキストがかぶることはないからだ。



　App IDを登録したら、登録したApp IDに紐付けされたプロビジョニングプロファイルを作成する。プロファイルの作成は［Provisioning］パネルで行なう。販売用なので［Distribution］タブを開く。無償アプリでも［Distribution］で指定する。

　ウィンドウ右にある［New Profile］をクリックして新しくプロファイルを作成してプロファイル名を入力する。そして紐付けしたいApp IDを選択して［Submit］する。少し待つと、アプリ専用のプロビジョニングプロファイルが作成されるので、ダウンロードする。あとは、ダウンロードしたプロビジョニングプロファイルをダブルクリックしてXcodeに読み込ませるだけである。



　アプリ専用のプロビジョニングプロファイルを読み込んでアプリをビルドしなければ、App Store用のアプリは作成できない。まずApp IDを登録し、プロビジョニングプロファイルを作成してXcodeに読み込むのが最初のステップである。



さらに詳しく知りたい方はセミナーご参加下さい。

◆App Storeブックアプリ却下対策セミナー［インクナブラ・5/27日］
http://www.incunabula.co.jp/110527/