「印刷営業、明日はどっちだ」は工学社さんのProfessional DTP誌に5年に渡って好評連載した「目指せ! 印刷営業の達人」をまとめたもの。最終回まで66回に渡り書かせていただいたが、Professional DTP誌が休刊したことで連載は終了した。もちろん単行本にはならなかったので、自力で印刷製本して発行した。
さすがに十年前だと内容が古くなっているところも少なくない。CTPなどは十年前は夜明け前であり、もうわずかな増設需要しかない現在と比較すると容赦ない時間の壁を感じてしまう。取り上げているテーマが陳腐化しているところも含めて、それぞれの記事に現在の視点から追記のコメントを加えた。
営業のノウハウは変わっている部分もあるが、変わらない考え方もある。ものを売るという意味では、現在でも通用する部分もあると思うからである。最初の十二回分なので、割と基本的な内容になっている。目次はこんな感じ。
ぐうたら営業のすすめ
生み出せ、不労所得
諸行無常のビジネスモデル
分身の術で営業を効率化しよう
ワンビッジット・マルチタスク
安売りの罪と罰
印刷会社のコアコンピタンスはリレーションにある
勝ち易きに勝つ営業とは
弱者でも勝てる営業方法はある
コアコンピタンスをマルチユースしよう
売れるものと儲かるもの
コンシューマビジネス始めますか、始めませんか
サブタイトルとして
弱者が不労所得で儲ける営業方法とは
とした。大半の印刷会社は中小零細であり、事業規模とすれば「弱者」であることは間違いない。弱者の立場に立てば、もっとも儲けているものを軸にして不労所得を生み出すことに焦点するのが近道だと思うからである。不労所得とは、働かなくても利益を生むもののことだ。事業する上で、不労所得の割合を高めていくと会社の経営は安泰になる。ロバート・キヨサキということろの「
資産」のことだ。
もっとも最新は「資産」化しても陳腐化する時間が早く、不労所得を得続けるのは難しい。しかし、ビジネスモデルを不労所得化する努力はこれからも不可欠ではないか。印刷に限らず、営業マンであれば、労せず利益が出る商売を考えるのは当然ではないか。
アプリの作成はSakuttoBookで行っているので、InDesignでPDFを作成して貼り込んだだけである。今回は動画の挿入も画像も用意しなかったテキストのみのアプリで申請してみた。テキストだけのアプリで審査を通過させてみたかったからである。予想より少し時間がかかったが、審査は無事通過した。
なお、順次十三回以降もiPhoneアプリ化していく予定である。App Storeで「印刷営業」で検索していただくとリストされる。
◆印刷営業、明日はどっちだ@
http://itunes.apple.com/jp/app/id426357649?mt=8&ls=1
ラベル:iPhoneアプリ
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