2010年10月23日

コンテンツ・ワークフローマンスリーをiPhone用の電子書籍にする

 「DTPコンテンツ・ワークフローマンスリー」を今年の春から始めたが、結局続かなかった。どうしても印刷時のことを考えてしまうと、ある程度のボリュームが必要になってしまうからだ。そこで、プリントアウトすることは考えずに、電子書籍として作成して配布することにした。

  電子書籍のセミナーをしつつ思ったのは、当面はアップルもアマゾンもどうなるかわからないし、アメリカのように自費出版で販売するのは難しそうだということだった。EPUBやAZWのリフロー形式にこだわる必要はない。日本での電子書籍のデファクトは

自炊のPDF

なんである。多少も読みにくさはあっても、スキャンして自炊したPDFや画像がもっもと使われている。まあアングラ的な使い方であるが、PDFの電子書籍はかなりの勢いで日本に普及しつつあるといえる。

 それを思うと、とりあえず、PDFでいいんでないかい、という結論に達したのである。日本でもっもと普及している電子書籍端末はiPhoneである。キャリアの囲い込み無しで自由に電子書籍の配信ができて、なおかつもっもと普及しているのはiPhoneであることは間違いない。

iPhone.gif
*iPhoneでの表示。バックに網を引いた。


 iPhoneでの読みやすいPDFを配信する。iPhoneのモニタサイズは50 mm×75 mmである。そこで、本文を9.2級で横組みで組んでみた。20字19行となった。iPhoneで見る場合は余白はあまり必要ないので、天地は 3 mmとし、左右は 2 mmとした。

 できれば、iPadでも読めるようにしたい。しかしこのサイズだと見開きで読めるPDFビューワーに限られてしまう。PDFの見開き表示はiBooksではできない。

GoodReader
Bookman

の2つは見開きで表示して、なおかつ、表紙ページを指定できる仕様になってていた。GoodReaderはバージョンが3.0.2になって、PDFの注釈表示にも対応したので、GoodReaderがPDF閲覧の最右翼だろう。iPod用のフリー版はないが、それは仕方がない。iPadで閲覧するときは、有償版をつかっていただくしかない。なお、無償のビューワーであるBookmanは見開き対応たが、開くときのパスワードを指定には対応していないので、PDFは開かなかった。

iPad_BR.gif
*iPadでの見開き表示。GoodReaderはPDFのPDFのパスワードにも対応している。


 そこで、7月以降に書いたものをいくつかチョイスして、ページ組みしてみた。電子書籍関係のものがほとんどだったので、関係あるものを中心にまとめた。収録した記事は次のようになった。


電子書籍で変わる出版業界の混乱は印刷会社のチャンスだ
インプレスジャパンの無償配布EPUB版とPDF版を検証する
「絶版堂」が絶版になったのには理由がある
InDesign CS4に「InDesign CS4 6.0.4用PDFプラグイン」は要らない
iPadはiPodの来た道を辿るのか【電子書籍の衝撃】
日本の電子書籍はアメリカに追随しない【ルポ電子書籍大国アメリカ】
Googleブックスは電子書籍キラーにはならない【電子書籍の時代は本当に来るのか】


 さて、せっかく作ったので、そのまま配布してもいいが、それでは面白味に欠ける。やはり電子書籍販売の実験をしなければならない。というより、これからは電子書籍を作成することよりも販売するほうが確実に需要になる。少額決済する仕組みが必要だ。

 最初はアフィリエイトの仕組みで少額決済すればいいと安易に考えていたが、既存のアフィリエイトサービスプロバイダーは、少額決済できなかった。クレジットカード決済すると、通常安くてもトランザクションフィーが100円と、約8.8%程度の手数料がかかる。その場合は、500円程度で売れば、7割が収入になる。アップルの課金と変わらないではないか。

 ところがそうは問屋が卸さなかった。アフィリエイトサービスプロバイダーは最低金額が1000円以上なのだ。国内のカード会社が少額決済を嫌っているらしく、1000円以下は指定できないのである。しかし1000円では、それなりに価値のある内容にしなければならない。手軽にダウンロードできるものにはならない。

 結局、少額決済するには

Paypal

を使うしかないということがわかった。Paypalだと手数料も安く、販売金額もかなり下げることが可能だ。手数料は最高でも「3.6% + \40 JPY」なので、数百円で売って、なんら問題はない。ただし、カード決済のみということになるが、PDFのダウンロードページを案内するだけなので、販売後の手間はかからない。

 無償版も有償版も基本的には同じものである。収録している記事は同じで、何が異なるのかというと、無償版は

開くときのパスワードがある
記事のURLリンクが設定されていない
プリントアウトは不可

ということだけである。開くときにパスワードをその都度入力しなければ閲覧できないという不便さえ理解していただければ、ほぼ同じようにつかっていただける。特にDRMなどはないので、ダウンロードしてコピーして複数のデバイスに取り込んでいただいてもかまわない。

「コンテンツ・ワークフローマンスリー」無償版ダウンロードページ

 まずはiPhone用に作成した無償版だけでもダウンロードして見てはいかがだろうか。iPhone用のPDF電子書籍の1つ見本でもある。なお、「コンテンツ・ワークフローマンスリー」の有償版はDTP-S倶楽部の会員間の方には無償でご案内するので、会員の方はいましばらくお待ち頂きたい。


◆「コンテンツ・ワークフローマンスリー」無償版ダウンロードページ
http://www.incunabula.co.jp/down/CWM.html


◆「コンテンツ・ワークフローマンスリー」有償版申込みページ
http://www.incunabula.co.jp/ebook/cwm.html


◆これだけでできるInDesignからEPUBの電子書籍を作る方法
http://www.incunabula.co.jp/book/id_epub/


◆これだけでできるInDesignからPDFの電子書籍を作る方法
http://www.incunabula.co.jp/book/id_pdf/

 

 


posted by 上高地 仁 at 22:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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