「InDesignからEPUBをラクラク作成する方法」をお試し下さい。



 InDesignはCS3がよく使われているといわれています。CS3からEPUB書き出しに対応しました。つまり、多くのInDesignユーザーはドキュメントからEPUBを作成できるというわけです。ファイルメニューの[メディア間の書き出し]で[XHTML・Digital Editions書き出しオプション]を選択すると、EPUBとして書き出すことができます。ところがどっこい、このEPUBはAdobe Digital Editionsですら開かない「不良品」です。そこで、上高地仁は考えました。CS3でちゃんと使えるEPUB作成ノウハウが欲しい、と。あなたのために上高地仁がCS3からiPhoneのStanzaやiBooksのEPUBビューワーで開くためのガイドブックを作成しました。

  InDesign CS3のEPUB書き出しは、XHTMLの知識がないまま書き出すと、使うものにならないEPUBが書き出されてしまいます。一応日本語に対応していますが、メタ情報の文字コードが変換されていなかったり、目次も書き出す設定はありますが、機能していません

 といってもInDesign CS3が登場したときは、EPUBはほとんど知られていませんでした。メニューに用意されていても、あまり使われることはなかった機能でしょう。Adobeとしては、Digital Editionsで開くために、EPUB書き出しの機能も用意したという程度でしょう。まさか電子書籍の標準フォーマットとしてこれほど早く浸透するとは思わなかったに違いありません。

 日本語で使う場合は、ドキュメントファイル名、リンクファイル名、段落スタイルや文字スタイルは欧文表記が原則です。ただし、それだけではうまく開かない場合もあります。その場合は、中身を開いて編集するしかありません。中身を編集して使う場合の方法として

ZIPを解凍して編集する
Sigilで編集する


方法がありますが、ZIPを解凍すると、もとに戻すのが厄介です。コマンドラインとかターミナルとか、あんまり見たくない代物です。Sigilで完結できればそれがもっとも簡単な方法でしょう。

 そこでInDesign CS3からiPhoneのStanza、iBooksで確実に開くEPUBの作成方法をまとめました。InDesignでドキュメントを作成し、EPUB書き出しして、Sigilで最低限の編集をする方法をまとめました。画像もInDesignでは

インライン画像にする

というようなことが言われていますが、インライン画像にするより、適当に貼り込んで、あとからSigilで配置位置を調整する方が簡単です。インラインでテキストに画像を埋め込んでしまうと、あとからInDesignで編集するのは面倒です。

 EPUB作成ガイドの内容はこんな感じです。

ステップ1 ドキュメントファイル名は欧文にする
ステップ2 欧文名の段落スタイルを適用する
ステップ3 リンクファイル名は欧文にする
ステップ4 画像はチャプター単位で挿入する
ステップ5 Digital Editions で書き出す
ステップ6 メタデータは文字化けして書き出される
ステップ7 CSS を含めて書き出す
ステップ8 箇条書きを反映させる
ステップ9 画像の書き出し方を指定する
ステップ11 Sigil で開いてメタ情報を挿入する
ステップ12 Sigil で表紙画像を挿入する
ステップ13 チャプターブレイクで章を分割する
ステップ14 見出しタグで目次を作成する


 ステップにしたがってドキュメントを作成しEPSとして書き出し、Sigilで編集すれば簡単にEPUBが作成できます。

 EPUBの作成はInDesignを使うと、本当に簡単です。InDesignユーザーには必須のノウハウです。ノウハウというほど難しくはありません。ポイントさえわかれば、誰にでもできます。

 自画自賛ながらあまりよくできているので、セミナー参加者にだけこっそりお教えしたいと思ったのですが、このブログをご覧いただいている方には、是非ご案内したいと思いました。ただし、PDF版でプリントアウトできません。できれば、期限が来ると消滅するPDFにしたいのですが、そんなクールな機能はAcrobatにはありません、残念。

 このガイドはあくまでEPUBを作成する方法のみを解説したものです。さらに詳しい使い方はセミナーでお話しする予定です。たとえばSigilで開いて保存すると埋め込んだフォントが失われますが、フォントを再埋め込みする方法もご紹介します。まあ、フォントの再埋め込みは当分はいらない機能だとは思いますけどね。

 また、iBooksではインデント表示できますが、そのまま作成したとき、iBooksで文字サイズを変更すると、インデントの幅が1文字分にはなりません。簡単な方法でフォントサイズを変更しても、インデントを1文字分にする方法があります。行間の指定も簡単にできます。Stanzaはビューワーの設定でインデントを調整できますが、iBooksはEPUBの設定に従うので、EPUBで適切な設定が必要なんですね。

 EPUBはiBooksやソニーのReaderなどの配信プラットフォームで使われるだけのフォーマットではないと思っています。実際アマゾンではタダの電子書籍がベストセラーにリストされています。タダの電子書籍がプロモーションで使われているわけですね。シリーズものであれば、最初の書籍はタダで読んで、よかったら続編は買って読んでね、という感じです。

 EPUBのメリットは、InDesignでドキュメントを作成していれば、印刷用のドキュメントからそのまま書き出せることです。これこそがInDesignでするワンソース・マルチユースです。Sigilで編集すれば、StanzaやiBooksで使い物になるEPUBになります。プロモーション用のフォーマットしてはこれほど便利なものはありません。


◆これだけでできるInDesignからEPUBの電子書籍を作る方法
http://www.incunabula.co.jp/book/id_epub/


◆これだけでできるInDesignからPDFの電子書籍を作る方法
http://www.incunabula.co.jp/book/id_pdf/

 

 



タグ:ePub

posted by 上高地 仁 at 19:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | InDesignとEPUB
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