2010年04月30日

Illustrator CS4、トリムマークをセンター配置する方法

 Illustrator CS4からオブジェクトメニューの[トリムエリア]が削除された。ドキュメントにトンボを追加する方法は効果メニューの[トリムマーク]しかなくなった。Adobeは要望が多かったのか、「Adobe Illustrator CS4 トリムマークフィルタプラグイン」を追加してフィルタメニューからオブジェクトのトリムマークを追加する機能を用意した。しかし本当に必要なのはトリムエリアにトンボを追加する機能である。実はCS4には、アートボードにオブジェクトトンボを追加する方法があるのだ。

  方法は簡単で、アートボードサイズの矩形ボックスを作成し、整列パネルで天地と左右で中央に整列させればよい。アートボードに対して天地と左右の両方を中央に整列させれば、オブジェクトはアートボードの中央にレイアウトできる。

 従来の[トリムエリア]が便利だったのは、アートボードに対してトンボを追加できることだった。アートボードサイズがトリムエリアとして認識され、トンボが追加されるからである。トリムエリアを解除すると、アートボードサイズの矩形ボックスが生成され、それをトリムマーク化する。そしてアートボードサイズに大きくすると、トリムマークはアートボードのセンターに配置されるのである。

 オブジェクトメニューの[トリムエリア]では

トリムエリア作成 → 解除 → トリムマーク

という手順だったが、CS4では

矩形ボックス作成 → 中央に整列 → トリムマーク

という手順に変更すればよい。トリムマークをオブジェクトにするには、「Adobe Illustrator CS4 トリムマークフィルタプラグイン」のオブジェクトトリムマークを指定すればよい。

 ただし、コマンドの数は多くなる。矩形ボックスの線と塗りを「なし」にして、効果メニューから[トリムマーク]を作成する必要がある。CS4のデフォルトの矩形ボックス設定は塗りが「白」、線が「黒」なのである。少なくとも線は「なし」にしなければ、トリムマークが線幅を含んで作成されてしまう。

 もちろん工程数は増えるが、これらはアクションを使えば、アクションを実行するだけで可能だ。アクションでは効果メニューはそのままでは反映しないが、[メニュー項目を挿入]すれば、効果メニューやオブジェクトメニューもアクションに追加できる。アクションで一括してトリムマークを作成しアピアランスを分割すれば、トリムマークはオブジェクトトンボになる。

100430-01.gif

   ↓

100430-02.gif

   ↓

100430-03.gif


 この方法でトリムマークをアートボードを基準に整列させるには、整列パネルのオプションで[アートボードに整列]を選択しておく。ここが選択されていないと作成した矩形ボックスをアートボードのセンターに配置することはできない。アクションで[アートボードに整列]を選択することはできないで、整列パネルで中央に配置する前に、[アートボードに整列]を選択しておく必要がある。

100430-04.gif

 アクションの最初に長方形ツールで矩形ボックスを作成する場合、ウィンドウを表示させておくと、トリムマークのサイズをそのときに指定可能だ。アクションを一度作成しておくと、仕上がりサイズが異なっても、長方形ツールで幅と高さを変更するだけでよい。

 
ラベル:Illustrator CS4
posted by 上高地 仁 at 20:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | Illustratorトピック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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