方法は簡単で、アートボードサイズの矩形ボックスを作成し、整列パネルで天地と左右で中央に整列させればよい。アートボードに対して天地と左右の両方を中央に整列させれば、オブジェクトはアートボードの中央にレイアウトできる。
従来の[トリムエリア]が便利だったのは、アートボードに対してトンボを追加できることだった。アートボードサイズがトリムエリアとして認識され、トンボが追加されるからである。トリムエリアを解除すると、アートボードサイズの矩形ボックスが生成され、それをトリムマーク化する。そしてアートボードサイズに大きくすると、トリムマークはアートボードのセンターに配置されるのである。
オブジェクトメニューの[トリムエリア]では
トリムエリア作成 → 解除 → トリムマーク
という手順だったが、CS4では
矩形ボックス作成 → 中央に整列 → トリムマーク
という手順に変更すればよい。トリムマークをオブジェクトにするには、「Adobe Illustrator CS4 トリムマークフィルタプラグイン」のオブジェクトトリムマークを指定すればよい。
ただし、コマンドの数は多くなる。矩形ボックスの線と塗りを「なし」にして、効果メニューから[トリムマーク]を作成する必要がある。CS4のデフォルトの矩形ボックス設定は塗りが「白」、線が「黒」なのである。少なくとも線は「なし」にしなければ、トリムマークが線幅を含んで作成されてしまう。
もちろん工程数は増えるが、これらはアクションを使えば、アクションを実行するだけで可能だ。アクションでは効果メニューはそのままでは反映しないが、[メニュー項目を挿入]すれば、効果メニューやオブジェクトメニューもアクションに追加できる。アクションで一括してトリムマークを作成しアピアランスを分割すれば、トリムマークはオブジェクトトンボになる。
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この方法でトリムマークをアートボードを基準に整列させるには、整列パネルのオプションで[アートボードに整列]を選択しておく。ここが選択されていないと作成した矩形ボックスをアートボードのセンターに配置することはできない。アクションで[アートボードに整列]を選択することはできないで、整列パネルで中央に配置する前に、[アートボードに整列]を選択しておく必要がある。
アクションの最初に長方形ツールで矩形ボックスを作成する場合、ウィンドウを表示させておくと、トリムマークのサイズをそのときに指定可能だ。アクションを一度作成しておくと、仕上がりサイズが異なっても、長方形ツールで幅と高さを変更するだけでよい。
ラベル:Illustrator CS4
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