2010年03月24日

InDesign、2行の目次用段落テキストを1行で目次にする方法

 InDesignがけっこう便利なのは、目次機能。今回も目次機能を取り上げたい。目次機能はほとんど進化しておらず、使いやすくならない。たとえば、本文ページで2行で表示されているテキストを、目次では1行にしたい場合はどうすればいいのだろうか。

  トピックの見出しのテキストはわかりやすくするために、長めのテキストにすることが多い。以前、編集を担当頂いた編集者の方から、見出しだけを読めば本文を読まなくてもわかるようにしてくれと言われて以来、できるだけ見出しでの説明を長くするようになったからだ。

 トピック見出しを長くすると、1行では納まらなくなる。2行にするときは、改行しやすそうな場所でリターンキーを押すことになる。そうすると、トピック見出しで使用した段落スタイルを目次に流用しようとすると、目次も2行になってしまうのだ。

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   ↓

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*テキストを改行すると、1行ごとにノンブルが付いてしまう。


 目次のウィンドウでは[1行にまとめる]という設定があるが、ここをチェックしても、階層単位で1行になるので見出しテキストだけを1行にすることができない。

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   ↓

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*[1行にまとめる]をチェックすると、同じ階層のテキストがすべて1行になってしまう。

 いままでは目次用に別にテキストを作成して、ページ上において使っていた。テキストの塗りも線もなしにし、そのテキストに目次で割り当てる段落テキストを割り当てておくである。こんな方法を使っていると、段落スタイルの数ばかりが増えてしまう。ドキュメントが複雑になって使いにくいことこの上ない。

 そこで思いついたのが、2行になる段落スタイルを改行せず2行にする方法である。テキストを改行しなければ、目次には1行で取り込まれることになる。つまり改行以外の方法で、テキストを改行すればいいのである。その方法とは

テキスト回り込みオブジェクトを配置する

という方法である。改行位置に塗りも線もないオブジェクトを配置する。オブジェクトはテキストの回り込みで「境界線ボックスで回り込む」を選択しておく。そうすると、オブジェクトの位置でテキストは改行されるのである。

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*塗りも線もなしのオブジェクトで強制改行する。


 なんだ、思いつくと簡単じゃんと思った。なぜ、いままでこんな簡単な方法が思いつかなかったのか。少なくともこの方法であれば目次用にテキストを作成する必要はない。オブジェクトを配置するのは、テキストを改行するより面倒だが、塗りも線のなしのオブジェクトは、PDFにしても反映しないので、とりあえず当分この方法を使うしかなさそうだ。

 
posted by 上高地 仁 at 19:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | InDesignトピック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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