2010年03月11日

アドビエコキャンペーンはダウンロード販売への序章か

 アドビストア限定で「エコキャンペーン」というセールを行っていることをご存じだろうか。バージョンアップ対象外のアプリケーションを持っているユーザーに対して、最新版を割り引き販売する企画である。もっともこのブログを読んでいる方にはあまり関係のなそさうな話である。

  「エコキャンペーン」という理由は2つあって

・ダウンロード販売でパッケージやメディア不要
・植林や里山保全に関する人材育成を行っている財団法人に売り上げの1%を
寄付

するという。対象となるアプリケーションは

Photoshop 7.0以前
Illustrator 10以前


の全バージョン。製品版だけでなくアップグレード版でも適用されるという。同じアプリケーションのアップグレートだけでなく、それぞれを含むCreative Suite4も対象としている。

 「ダウンロード販売でパッケージやメディア不要」というだけで「エコ」と呼ぶのはあまり説得力がないが、植林や里山保全の財団に寄付するのは、十分「エコ」だろう。先行き不透明なCO2関係の団体に寄付するより好感が持てる。

 寄付する先は「C.W.ニコル・アファンの森財団」という財団法人。C.W.ニコルといえば、ナチュラリストという側面もあるが、イギリス生まれカナダ育ちなのに「勇魚(いさな、鯨のこと)」という日本の歴史小説を書いた作家。もちろん日本語ではなく、英語で書いたものを翻訳している。現在は日本国籍を持っている。

 今回の「エコキャンペーン」は、1つには旧バージョンからのアップグレードに乗り遅れたユーザーへの救済策という意味もあるが、やはりもう1つは今後のダウンロード販売への布石という意味もあるのではないだろうか。

 ダウンロード販売すると、販売価格が下がっても中間マージンは不要になり、利益率は向上する。さらにユーザーとの距離も縮まるので、アドビにとってはメリットは小さくない。流通を経由したパッケージ販売がなくなるとは思わないが、これからダウンロード販売の割合を大きくしたいと考えているためだろう。

 なお、キャンペーンに申し込むには「エコキャンペーンお申し込み兼ソフトウェア廃棄に関する誓約書」を提出する必要がある。


◆アドビストア限定・エコキャンペーンのお知らせ
http://www.adobe.com/jp/joc/store/eco/

アドビストア
www.adobe.com/jp/joc/store/


 


ラベル:adobe
posted by 上高地 仁 at 14:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース&トピック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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