2010年02月18日

Illustratorオーバープリント属性の自動設定の怪

 Illustratorではオーバープリント処理を属性パネル(パレット)で指定します。AdobeのサポートページにあるTechNoteでは、不思議なことにIllustratorのオーパープリント属性が自動的に設定されることを問題点として取り上げています。

  Illustratorでオーバープリントすることはあまりありません。プロセスカラーの印刷ではオーバープリントが必要なのは、墨ベタくらいですが、出力機で墨ベタをオーバープリント化するのであれば、必ずしも必要ありません。

 また、墨ベタ部分をオーバープリント化したいときは、属性パネルを使わなくても編集メニューの[カラーを編集(もしくはフィルターメニューの[カラー])]で[オーバープリントブック]を指定すれば、選択したオブジェクトを一括してオーバープリントできます。

100218-03.gif
*Illustrator CS3のカラー編集にある[オーパープリントブラック]、選択したオブジェクト内のすべての墨ベタのみをオーバープリントにするこができます。古いバージョンではフィルターメニューに置かれています。

 属性パネルでオブジェクトを選択してオーバープリントするのは、墨ベタではないオブジェクトにオーバープリントを適用する場合でしょう。シール印刷とかシルク印刷の版、あるいはパッケージのデータでは手動でスプレッドを指定し、オーバープリント処理が必要になることがあります。

 そこで属性パネルでオーバープリントした後、新しくオブジェクトを作成すると、そのオーバープリント属性が新規オブジェクトにそのまま反映されます。つまり、属性パネルでオーバープリントがオンになったまま、ボックスを作成したり線を引くと、オーバープリント化されたオブジェクトになってしまうのです。

100218-01.gif

    ↓

100218-02.gif

*塗りと線を初期化すれば、オーバープリント属性は解除されます。そのままカラーパレット等でカラーを変更すると、オーバープリントの属性はそのままです。



 これは仕様だと思いますが、オブジェクトが不用意にオーバープリント化されてしまって、クレームになったのでしょう。「Illustratorの仕様」だとせず、TechNoteに「問題点」としてリストすることにしたようです。

 Illustrator CS4ではドキュメント内のオーバープリントは、オーバープリントプレビューのオンオフで確認するしかありません。CS4では墨ベタのオーバープリントは比較的に簡単に調べることができます。分版プレビューで墨版を非表示にすると、ノックアウト部分を確認できるからです。特色同士のオーバープリントも、分版プレビューがあると、確認はとても楽です。

 なお、このTechNoteには「Illustrator CS-CS4」となっていますが、Illustrator 10でも同じでした。どうやら、AdobeのサポートページはIllustrator CS以降しか対応していないようです。


◆オーバープリント属性が自動的に設定される(Illustrator CS-CS4)[AdobeTechNote235839]
http://kb2.adobe.com/jp/cps/235/235839.html

◆分版プレビューはオーバープリントと特色のためにある[Illustrator CS4までのおいしい新機能活用講座番外編その8]
http://www.incunabula.co.jp/dtp-s/IllustratorDTP/Illustrator_CS4/IllustratorCS4-008.html

 


posted by 上高地 仁 at 18:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | Illustratorトピック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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