シンボルのカタログは必要だろうか。全部ドキュメントに貼り込んでみたが、確かに「使わないだろうな」と思うものもけっこうあった。しかし逆に便利そうなものも結構あった。ボタンやアイコンの類はけっこう使えそうだろう。そのまま使わなくても、分割・拡張して修正してから使うこともできる。
*シンボルライブラリはなんと30もある。登録してあるシンボルの少ないものもあるので、2つのライブラリで1ページにレイアウトしたものもあった。
「グラフィックスタイルカタログ」はIllustratorで作成してInDesignに貼り込んだ。前回はマルチプルアートボード機能を利用しなかったので、見開き単位でドキュメントを作成してファイル保存したのである。今回は、すべてのページをIllustrator CS4のマルチプルアートボードで作成することにした。
そう「作成することにした」のである。本当のことを言うと、やっぱり無理があった。「シンボルカタログ」は最終的にカタログ部分が24ページあり、16ページ作成したところで、同じドキュメント内で作成するのを止めて、別のファイルに続きを作成することにしたのである。PDF保存してからバインドすればよい。
*最初の12ページ分のレイアウト。すべてIllustrator CS4で作成している。1ページに1つのアートボードを割り当ててレイアウトした。書き出しは1ページ単位でPDF書き出しして、InDesignに貼り込む。
理由は、ファイル保存が異様に長くかかるためである。最後の方はトイレから戻っても保存が完了できていないようになった。Illustratorの場合、まめに保存しておかないと、あとで頭を抱えることになる。1ファイルにこだわり続けると、泣きをみそうである。
1ページに少なくとも30のシンボルを貼り込んでいる。16ページもあると、少なくとも500個のシンボルをIllustratorのドキュメントに貼り込んであるわけだ。シンボルの中には効果をふんだんに使用したものもあるので、ファイル保存に時間がかかるのは仕方がない。マルチプルアートボードを使ったからではない(と思う)。
Illustratorでマルチページを使うデメリットは、やはりマスターページがないことだろう。したがって、マスターページ部分として使いたいようなオブジェクトは別にレイヤーに作成しておき、あとは同じレイヤーにコピーして使うしかない。変更しないオブジェクトであれば、コピーしてからレイヤーをロックしておけばよい(ここではオレンジのヘッダとフッタ部分が共通のオブジェクトになる)。
今回はA5サイズで作成したのでA5のアートボードを2つ並べ(296 mm)、2つのアートボードを「400 mm」離して配置した。縦方向は「210 mm」なので、「300 mm」離してアートボードを配置してある。そうすると、見開き単位でオブジェクトをコピーする場合は、水平方向に「400 mm」移動コピーし、垂直方向に「300 mm」コピーすればよい。
マスターページ部分を一括して変更するには、ベースの見開き以外のオブジェクトをすべて削除し、オブジェクトを編集もしくは修正して、まとめてコピーすればよい。水平方向に一回コピーして、垂直方向にも一回コピーする。あとはcommand+Dで変形の繰り返しを行うだけである。
■IllustratorPDF面付け日誌
●1●IllustratorだけでPDFを手軽に面付けするには
http://dtp-s2.seesaa.net/article/134311965.html
●2●Illustrator CS4でするPDFマルチ面付けにはどんなものがある
http://dtp-s2.seesaa.net/article/134409585.html
●3●Illustrator面付けのメリットはプリンタの面付け出力に意味がある
http://dtp-s2.seesaa.net/article/134502606.html
●4●ダミーPDFを面付けテンプレートに貼り込む方法
http://dtp-s2.seesaa.net/article/135063501.html
●5●Illustratorでの面付けはドキュメントをテンプレート化する
http://dtp-s2.seesaa.net/article/139989473.html
●6●IllustratorでもInDesignのようにマルチページでプレビュー表示する方法
http://dtp-s2.seesaa.net/article/140120439.html
●7●面付けテンプレートの種類、中綴じと無線綴じ
http://dtp-s2.seesaa.net/article/140595778.html
●8●大台紙のアタリトンボはトリムマークのアピアランスを分割する
http://dtp-s2.seesaa.net/article/140656294.html
ラベル:Illustrator CS4