たとえば仕上がりがA4サイズの場合は、A3ノビのプリンタから出力する場合、
プリンタ用
軽オフセット・オフセットの菊四裁の印刷用
がある。プリンタ用出力では中綴じで出力できればよい。しかしプリンタ出力を印刷版として使うケースのものある。その場合は、中綴じの場合と、無線綴じの両方の面付けテンプレートが必要になる。
中綴じの面付けは4ページ単位で別々に作成するしかない。つまり、8ページの中綴じと12ページの中綴じは共用できない。無線綴じでは、8ページと12ページは共用できる。12ページのテンプレートがあれば、最後の4ページを削除すれば8ページのテンプレートになる。
4ページ単位でプリンタ出力できる場合の面付けはそれでもいいが、中綴じを菊全版や菊半裁判に割り付ける場合は、やっかいだ。たとえば
A4で28ページ
の場合である。A4で28ページある場合は、
4ページ+8ページ+16ページ
に分割して印刷することになる。最初の4ページには1ページと28ページ、その裏には2ページと27ページを付けることになる。次の8ページには3〜6ページと23〜26ページを割り当てるのである。
やっかいなのは、ページ割りだけではない。A4サイズを菊全版で印刷するとちょうど16ページになるが、8ページの印刷台もやはり同じ印刷機で印刷するのが基本だ。そうすると、菊全版に8ページ折りを丁付け合わせる必要がある。多面付けである。そういうテンプレートが必要になるのだ。同じように、4ページは菊全版に同じ物を4丁付け合わせるテンプレートが必要になるのである。
しかしA4サイズで28ページの中綴じでは、必ずも菊全版だけとは限らない。印刷部数が少なければ、菊全版ではなく菊半裁判で印刷することもある。印刷部数とは関係なく、社内の印刷機が菊半裁であればそれで印刷することも少なくない。その場合は、
4ページ+8ページ+8ページ+8ページ
となる。この場合は、菊半裁判に4ページ折りを2丁付け合わせるテンプレートが必要だ。
四つ折り・8ページのテンプレート
二つ折り・4ページを2丁付けするテンプレート
*12ページの中綴じを菊半裁で印刷する場合は、8ページ台と4ページ台のPDFを別々に用意して、それぞれを面付けテンプレートに割り付けると、中綴じの面付け可能。四つ折りの面付けには、3ページ目から14ページ目を面付けする。
このテンプレートはIllustratorだけで面付けすることを目指しているが、残念ながら、28ページ中綴じ製本で菊全版や菊半裁判のテンプレートを作成するのはけっこう面倒かもしれないと思い始めてしまった。というのは、28ページで書き出しても、Acrobatがあれば、真ん中のページだけを取り出すことが可能。真ん中ページのPDFが用意できれば、16ページや8ページで面付けすればいいからだ。
というわけでここが思案のしどころ。どうすればもっとも使いやすいのかを考えていくしかなそさうだ。はてさて、Illustratorで特定のページだけを指定して書き出す方法はあるだろうか。
■IllustratorPDF面付け日誌
●1●IllustratorだけでPDFを手軽に面付けするには
http://dtp-s2.seesaa.net/article/134311965.html
●2●Illustrator CS4でするPDFマルチ面付けにはどんなものがある
http://dtp-s2.seesaa.net/article/134409585.html
●3●Illustrator面付けのメリットはプリンタの面付け出力に意味がある
http://dtp-s2.seesaa.net/article/134502606.html
●4●ダミーPDFを面付けテンプレートに貼り込む方法
http://dtp-s2.seesaa.net/article/135063501.html
●5●Illustratorでの面付けはドキュメントをテンプレート化する
http://dtp-s2.seesaa.net/article/139989473.html
●6●IllustratorでもInDesignのようにマルチページでプレビュー表示する方法
http://dtp-s2.seesaa.net/article/140120439.html
●7●面付けテンプレートの種類、中綴じと無線綴じ
http://dtp-s2.seesaa.net/article/140595778.html
●8●大台紙のアタリトンボはトリムマークのアピアランスを分割する
http://dtp-s2.seesaa.net/article/140656294.html
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