2010年02月03日

IllustratorでもInDesignのようにマルチページでプレビュー表示する方法

 InDesignはもともとマルチページ対応のレイアウトソフトなので、ページものをレイアウトしやすいように設計されている。ページ番号は自動で生成できるし、共通するオブジェクトはマスターページ上に配置しておけばよい。Illustratorでマルチページのドキュメントテンプレートを作成しても、そういう使い勝手を享受することはできない。

  とはいっても、Illustrator使いがInDesignにを使いこなせるのかというと、必ずしもそうではない。自動ページ番号を使うのも簡単ではない。マスターページ上に自動ページ番号を配置しておくと、そのマスターを利用したページにはページ番号が自動で振られるが、自動番号を挿入するには書式メニューの[特殊文字の挿入]で[マーカー]で指定する必要がある。

 すべてのページにノンブルを追加して、自動的にページを表示させるようにするには、すべてのページに[マーカー]の[現在のページ番号]のテキストが配置されるようにしなければならない。[現在のページ番号]は極めて便利な機能だが、仕上がり結果を頭の中で想定して使わなければならず、手軽に使えるものではない。


100203-01.gif
*複数のマスターページに同じページ番号を追加する場合は、それぞれのマスターページを親のマスターページから作成しておく。親のマスターページに自動ページ番号を作成し置けばよいが、マスターページの構造を頭の片隅に置いて作業しなければならず、慣れるには時間が必要だろう。


 またマスターページ上のオブジェクトを編集する場合、Macintoshではshift+commandでページ上のオブジェクトをクリックする必要があるが、毎日のようにInDesignを使っていればともかく、たまにしか使わないのであれば、忘れてしまいそうな機能だろう。

 Illustratorユーザーの大半は、毎日Illustratorでレイアウトしているわけではない。InDesignのように多くの機能を覚えなければ使いこなせないとなると、直感的にIllustratorを使用しているユーザーにとっては、InDesignのハードルは決して低くないのてはないか。ノンブルも[現在のページ番号]の便利だし、間違いもないが、一つ一つ手動で入力したほうが、早い場合もあるだろう。

 Illustratorでマルチページのドキュメントテンプレートを作成する場合は、ノンブルは自動で挿入するしかない。それぞれのページ番号は

アートボード番号

で確認することができる。アートボード番号がPDF書き出し時のページ番号になるからである。ただしアートボード番号をいちいち確認しながらでは面倒であれば、ドキュメントテンプレートにページ番号を追加すればよい。裁ち落としの外に配置しておけば、仕上がりに反映されることはない。

 また、InDesignに便利な機能に[プレビュー]機能がある。ツールパネルで[プレビュー]モードを選択すると、仕上がりサイズで表示し、すべてのガイドとグリッドを非表示にすることができるのだ。

 この機能もIllustratorにはないが、ドキュメントテンプレートを作成するのであれば、同じように仕上がりサイズのみを表示させることができる。といっても単に仕上がりサイズのみを表示させる複合パスを作成しておくだけ。レイヤーの最上位においておけばよい。レイヤーの表示非表示をオンオフにするだけで、仕上がりサイズで表示可能だ。

100203-02.gif

   ↓

100203-03.gif
*仕上がりサイズの確認は、ページ物でなくて欲しいところ。Illustratorでも標準で仕上がりサイズプレビューが用意されいないのかは、理解に苦しむところ。AdobeはIllustratorを印刷用のレイアウトソフトだと考えていないに違いない。

 ただし、ガイドを同時に非表示することはできないので、これについては表示メニューの[ガイド]で[ガイドを隠す]を選択するしかない。ガイドを隠すと、裁ち落としを示す赤いガイドも非表示になる。

 Illustratorではこうしてドキュメントテンプレートを先に作成していれば、ページものも作成しやすくなる。InDesignの多くの機能を覚えなくても、Illustratorが使えれば、ページもののドキュメントを簡単に作成できそうだ。



■IllustratorPDF面付け日誌

●1●IllustratorだけでPDFを手軽に面付けするには
 http://dtp-s2.seesaa.net/article/134311965.html

●2●Illustrator CS4でするPDFマルチ面付けにはどんなものがある
 http://dtp-s2.seesaa.net/article/134409585.html

●3●Illustrator面付けのメリットはプリンタの面付け出力に意味がある
 http://dtp-s2.seesaa.net/article/134502606.html

●4●ダミーPDFを面付けテンプレートに貼り込む方法
 http://dtp-s2.seesaa.net/article/135063501.html

●5●Illustratorでの面付けはドキュメントをテンプレート化する
 http://dtp-s2.seesaa.net/article/139989473.html

●6●IllustratorでもInDesignのようにマルチページでプレビュー表示する方法
 http://dtp-s2.seesaa.net/article/140120439.html

●7●面付けテンプレートの種類、中綴じと無線綴じ
 http://dtp-s2.seesaa.net/article/140595778.html

●8●大台紙のアタリトンボはトリムマークのアピアランスを分割する
 http://dtp-s2.seesaa.net/article/140656294.html


 
 


posted by 上高地 仁 at 11:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | IllustratorPDF面付け日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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