2010年02月01日

Illustratorでの面付けはドキュメントをテンプレート化する

 Illustratorで作成したドキュメントをIllustrator CS4で面付けするポイントは、実は面付けドキュメントではなく、レイアウトするドキュメントにポイントがあった。面付けを前提としたドキュメントのテンプレートを先に用意しておけばいいのである。

  Illustrator CS4のマルチプルアートボードを使ってマルチページのドキュメントを作成する場合、レイアウトしやすいアートボードを作成しておくのである。アートボードは[新規ドキュメント]で自動生成すると、同じサイズのアートボードを複数個いっきに作成できる。

 アートボードは最大で100個、つまり100ページまでを作成できる。もっとも100ページをIllustratorにレイアウトしたとき、スクロールなどの体感速度にどのくらい影響するのかはわからないが、ページ数を多くする場合は、高速のCPUを使い、メモリを多くすることで対応できるだろう。

 またもう一点、確認したいことは、Illustrator CS4のアートボードサイズは最大で

5779.55 mm

ということである。この大きさの正方形内にすべてのアートボードをレイアウトする必要がある。しかし、アートボードを選択して移動すると、最大ドキュメントエリアの外にアートボードを移動することが可能だ。ただし、アートボードツールを選択して、アートボードの座標値を変更したとき、この大きさの外にアートボードがはみ出すとアラートが表示されてしまう。最大エリアの外は保証外かもしれない。

100201-01.gif

   ↓

100201-02.gif

 Illustrator CS4でページものを作成するときのポイントは

仕上がりサイズのアートボードを隣接してレイアウト

することだ。つまりアートボードを2つ並べて見通し、つまりスプレッドにするのである。A4が仕上がりサイズであれば、A4のアートボードを2つ並べるのである。そうすると、見開きのままレイアウトし、書き出すときは単ページのまま書き出すことができる。

100201-03.gif
*表紙のアートボードの隣に、裏表紙のアートボードを隣接して配置する。これで見通しでレイアウトしても、ページ単位で書き出すことができる。

 最初のページと最後のページを見通しで並べておき、それ以外のページは順送りでアートボードを割り付けていくのである。レイアウト時にはInDesignと同じようにページ順で並べておくのである。

 一般にIllustratorでページものを作成するとき、やっかいなのは見開きのままドキュメントを作成していることである。見開きのままドキュメントを入稿しても、面付けするために一度ドキュメントを開いて、面付けできるように作り直す必要がある。しかし、最初から2つのアートボードを並べたドキュメントにレイアウトすれば、書き出し時にアートボード番号を指定すれば、

見開きで作成していても単ページ

で書き出すことができるのだ。PDFでなくもEPSであって、アートボード単位で別々のページ、もしくは別々のファイルにすることができる。

 つまりそういうテンプレートを先に用意して、それを使ってレイアウトするか、あるいはレイアウトしたものをそこに貼り込んでいければいい。そうすれば、Illustratorでのページものを作成しても、ハードルは極めて低くなるはずてある。

 PDF書き出し用のドキュメントテンプレートを作成するとき面倒なのは、アートボードをオブジェクトを移動させるように移動することができないということである。アートボードの移動は、アートボードツールでアートボードを選択して1つ1つ移動させなければならない。正確な位置に移動する場合は、コントロールパネルのあるアートボードの座標値を使うしかない。

 アートボード数が多いとすこし面倒である。次のバージョンではアートボードツールを選択しているときは、複数のアートボードを選択して移動できるようにして欲しいものである。ちなみにアートボード内のオブジェクトは、アートボードと一緒に移動するようにも、移動しないようにも可能だ。

 Illustrator CS4のマルチプルアートボード機能でマルチPDFを作成するには、見開きのテンプレートとを先に作成しておき、それにレイアウトすればよい。Illustratorユーザーは、InDesignやQuarkXPressを使わなくても、Illustratorの使い勝手のままでページものが作成できるのである。



■IllustratorPDF面付け日誌

●1●IllustratorだけでPDFを手軽に面付けするには
 http://dtp-s2.seesaa.net/article/134311965.html

●2●Illustrator CS4でするPDFマルチ面付けにはどんなものがある
 http://dtp-s2.seesaa.net/article/134409585.html

●3●Illustrator面付けのメリットはプリンタの面付け出力に意味がある
 http://dtp-s2.seesaa.net/article/134502606.html

●4●ダミーPDFを面付けテンプレートに貼り込む方法
 http://dtp-s2.seesaa.net/article/135063501.html

●5●Illustratorでの面付けはドキュメントをテンプレート化する
 http://dtp-s2.seesaa.net/article/139989473.html

●6●IllustratorでもInDesignのようにマルチページでプレビュー表示する方法
 http://dtp-s2.seesaa.net/article/140120439.html

●7●面付けテンプレートの種類、中綴じと無線綴じ
 http://dtp-s2.seesaa.net/article/140595778.html

●8●大台紙のアタリトンボはトリムマークのアピアランスを分割する
 http://dtp-s2.seesaa.net/article/140656294.html


 
 


posted by 上高地 仁 at 22:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | IllustratorPDF面付け日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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