PDF面付けのテンプレートを作成するとき、ダミーのPDFを仮に貼り込みます。ダミーPDFを貼り込んで、折り丁にあわせてテンプレートを作成していきます。Illustrator CS4では、面付け台紙にあわせてアートボードを作成することになります。
面付けサイズがA3ノビの場合は
328×453 mm
くらいになります。レーザープリンタからのA3ノビ出力では「328×453 mm」ですが、インクジェット用紙のA3ノビはさらに大きくて「329×483 mm」程度です。インクジェット用紙で面付け出力することはまずない(校正紙は別として)ので、レーザープリンタのA3ノビ用紙を想定しておく方が現実的です。
*A3ノビのプリンタから両面プリントして出力する場合は、新規ドキュメントの用紙の幅と高さに用紙サイズを入力します。面付けする台紙の数でアートボード数が決まります。
A3ノビとオフセット印刷の菊四裁は基本的に同じサイズですが、菊四裁の場合は多少異なり
318×467 mm
くらいになります。出力するサイズを大きくすることは、PDF書き出し時に大きくしたい分だけ、裁ち落としを設定すればいいので対応できますが、逆に小さくすることはできません。オフセット用に出力する場合は、PDF保存してからAcrobatでトリミングするしかなさそうです。
A4サイズをA3ノビに面付けレイアウトする場合、A4を2面付けすることになります。これがページものの面付けの基本単位です。面付けテンプレートを作成する場合、まず大台紙のトンボを作成し、アートボードのセンターに配置します。A4サイズを2面付けする場合は、A4のボックスを平行に並べて配置してトリムマークを作成します。
*仕上がりサイズでトリムマークを作成します。アタリトンボ等を追加する場合は、トンボを分割拡張します。そうすると、Illustrator CS3までと同じように扱うことができます。
次に折り丁にあわせてPDFを貼り込みます。PDFを貼り込むときは、配置メニューから貼り込むとページ番号を指定できます。ページ番号を指定して貼り込み、A4のボックスにセンターが重なるようにして貼り込みます。背側の塗り足しは不要なので、三方の裁ち落としのみを反映した矩形ボックスを作成します。A4だと
213×303 mm
になります。天地と小口側の裁ち落としを反映して、貼り込んだPDFをマスクします。折り丁にあわせてPDFを貼り込んでマスク処理していくと、面付けが完成します。
*マスクオブジェクトを作成してPDFをクリッピングします。
ダミーPDFは、Illustratorで作成するよりInDesignで作成するほうが簡単です。というのは、InDesignはページ番号を自動的に作成できますがIllustratorではそうはいきません。面付けする場合、ダミーPDFにページ番号を表示させておきます。そうすると面付けの確認が簡単になります。縮小サイズで両面プリントすると、ダミーPDFのページ番号で面付けのチェックが確認できます。
■IllustratorPDF面付け日誌
●1●IllustratorだけでPDFを手軽に面付けするには
http://dtp-s2.seesaa.net/article/134311965.html
●2●Illustrator CS4でするPDFマルチ面付けにはどんなものがある
http://dtp-s2.seesaa.net/article/134409585.html
●3●Illustrator面付けのメリットはプリンタの面付け出力に意味がある
http://dtp-s2.seesaa.net/article/134502606.html
●4●ダミーPDFを面付けテンプレートに貼り込む方法
http://dtp-s2.seesaa.net/article/135063501.html
●5●Illustratorでの面付けはドキュメントをテンプレート化する
http://dtp-s2.seesaa.net/article/139989473.html
●6●IllustratorでもInDesignのようにマルチページでプレビュー表示する方法
http://dtp-s2.seesaa.net/article/140120439.html
●7●面付けテンプレートの種類、中綴じと無線綴じ
http://dtp-s2.seesaa.net/article/140595778.html
●8●大台紙のアタリトンボはトリムマークのアピアランスを分割する
http://dtp-s2.seesaa.net/article/140656294.html
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