2009年12月02日

Illustrator面付けのメリットはプリンタの面付け出力に意味がある

 Illustratorで面付けするメリットはなんといってもプリンタから面付けして出力できることにあります。プリンタから軽オフセットの無線綴じ用に出力したり、中綴じ用に出力することが可能です。さらに、プリンタ出力をそのまま製本すれば、完成見本だけでなく、「製品」にすることもできます。

  Illustratorのドキュメントを面付けして出力する必要が本当にあるのでしょうか。面付けはドキュメント作成者するものではなく、出力会社側・印刷会社側で行えばいいからです。Illustratorのデータでも、フォントがアウトライン化してあれば、もう一度Illustratorで開いてデータを加工し、面付けしやすい形式にすることができます。

 見開きで作成されたドキュメントでも、Illustrator EPSでもIllustrator PDFでもInDesignに貼り込んで配置すれば印刷機用の面付けはそれほど難しくありません。多少手間がかかりますが、高価な面付けソフトがなくても可能です。

 InDesignを面付けソフトして使うだけであれば、確かにIllustratorは不要です。Creative Suiteのパッケージを持っていれば、たいてい両方が含まれています。もっとも中にはIllustratorはあっても、InDesignの含まれていないCreative Suiteもあります。そういう場合は、Illustratorを使うしかないでしょう。

 たとえInDesignを持っていても、IllustratorからInDesignにシフトするのは大きな壁があります。似たようなコマンドが並んでいますが、全く同じではありません。たとえば、Illustratorには配置コマンドのショートカットが設定されていません。InDesignでは「command+D」ですね。QuarkXPressと同じです。

 Illustratorの「command+D」は、変形の繰り返しコマンドなので、キーボードショートカットで「command+D」を割り当てるのはためらいがあります。オブジェクトを移動コピーして、同じ移動コピーを重ねるときに便利な機能です。

 それでは「shift+command+D」にしようと思っても、それは別のコマンドが割り当てられています。透明グリッドの表示コマンドです。こちらの方はあまり使わないので、差し替えてもいいかもしれません。ということで、今は「command+F4」を割り当てています。

 ちょっとした使い方の違いが障害になって、IllustratorとInDesignの両方をマスターするのは簡単ではないユーザーもいるでしょう。頻繁に使わないのに複数のアプリケーションをマスターするのは、かなり壁が高そうです。毎日使っていれば、IllustratorとInDesignの違いを踏まえて作業できますが、そうでなければ、混乱するだけです。

 だからそう考えると、

Illustratorだけで面付できれば


と思うわけです。

 面付けするといってもメインは実はオフセット印刷用の面付けではありません。印刷用の面付けは出力会社側・印刷会社側にあるわけです。メインの面付けは

軽オフセット用
カラーカンプ用


だと思うのです。軽オフセットでは無線綴じで印刷することが多いのですが、その場合は、2つ折りで印刷することが多いのです。2つ折りもしくはペラで丁合して製本します。その場合の面付けというのは、手軽にできるものはなかなかありません。軽オフセットの場合は、プリンタ出力を手貼りで台紙貼りして印刷することがおおいようです。プリンタ出力時に2つ折りの面付けができていれば、手貼りは不要になります。

091202-01.gif

*A4で32ページの中綴じ用のテンプレート。Illustrator CS4りマルチプルアートボードを使えば簡単に作成できます。プリンタから両面出力して丁合してセンターでボッチキス止めすると、そのまま中綴じで製本できます

 カラーカンプ用というのは、仕上がり見本用の出力です。A4で8ページでも両面プリンタがあれば、カラーカンプ用に面付けして中綴じでプリントアウトできます。用紙のセンターに配置してあれば、A3ノビで両面出力し裁ち落としで断裁すれば、塗り足しがあっても仕上がりとほぼ同じ見本が簡単に作成できます。中綴じ出力はそのまま完成見本となるのです。

 少部数であれば、製本してそのまま製品にすることも可能です。Illustratorと両面プリンタがあれば、小冊子が簡単にできてしまうのです。というわけで、Illustratorだけでプリンタ出力のために面付けするメリットを考えてみました。是非、あなたのご意見をコメント欄にお寄せ下さい。



■IllustratorPDF面付け日誌

●1●IllustratorだけでPDFを手軽に面付けするには
 http://dtp-s2.seesaa.net/article/134311965.html

●2●Illustrator CS4でするPDFマルチ面付けにはどんなものがある
 http://dtp-s2.seesaa.net/article/134409585.html

●3●Illustrator面付けのメリットはプリンタの面付け出力に意味がある
 http://dtp-s2.seesaa.net/article/134502606.html

●4●ダミーPDFを面付けテンプレートに貼り込む方法
 http://dtp-s2.seesaa.net/article/135063501.html

●5●Illustratorでの面付けはドキュメントをテンプレート化する
 http://dtp-s2.seesaa.net/article/139989473.html

●6●IllustratorでもInDesignのようにマルチページでプレビュー表示する方法
 http://dtp-s2.seesaa.net/article/140120439.html

●7●面付けテンプレートの種類、中綴じと無線綴じ
 http://dtp-s2.seesaa.net/article/140595778.html

●8●大台紙のアタリトンボはトリムマークのアピアランスを分割する
 http://dtp-s2.seesaa.net/article/140656294.html


 
 


posted by 上高地 仁 at 12:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | IllustratorPDF面付け日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。