40本
のソフトをダウンロードしたことになる。無料のソフトだけでもけっこう便利なものや気晴らしになるゲームがたくさんあり、そういうものを丹念にダウンロードするだけでも、40本くらいはすぐにiPhoneに納まってしまう
スマートフォンのシェア争いはほとんどiPhoneの一人勝ちの様相を呈してきた。AndroidもBlackBerryもいまのところiPhonを追い抜けそうにない。スマートフォンはアプリケーションこそが命である。
iPhoneを使っていて思うのは、モバイル環境で欲しいアプリケーションや情報をどこまで提供できるのかということが普及の決め手になるということだ。iPhoneの機能の中にあるiPodであったり、携帯電話であったりすることは機能の一部でしかなく、それらは必ずしも必要条件ではない。本当の意味での持ち運ぶコンピュータとして、ユーザーにあわせてどこまでカスタマイズできるのかということがすべてといってよい。
しかしいまのところ「これこそがキラーアプリケーションだ」と呼べるものがあるかといえば、まだ登場していそうにない。そのアプリケーションを使いたいために、多くの人がiPhoneを契約する、あるいはiPod touchを買いたいと思うようなものである。
ゲームもユーザーが欲しいのは、ゲームマシンではない。面白いゲームである。面白いゲームがあるからゲームマシンを買う。ゲーム機のシェアがゲームソフトで決まるように、iPhoneの普及もAPPで決まるといっても言い過ぎではないだろう。
おそらく万人が歓迎する「キラーアプリケーション」というものは登場しないだろう。もともとパーソナルなデバイスなので、それぞれのユーザーにとっての「キラーアプリケーション」がある。そういう「キラーアプリケーション」がたくさん現れる必要がある。
たとえば、最近は中高年が登山で遭難することが少なくない。山登りするだけであれば、マップとコンパスだけでもけっこう役に立つ。ウェザーニュースタッチがあれば、天候だけでなく雨雲や天気図もチェックできる。
しかしそれらは「キラーアプリケーション」ではない。iPhoneがなくても他のもので代用できなくはない。遭難したくない登山者がどうしても欲しいものがあるとすれば、登山者のGPS情報の補足だろうか。iPhone内のアプリケーションを起動しておくと、どこかで位置を補足することができるようなものである。
「Private-I」 というソフトは、ソフトを起動すると、位置情報をメールで登録したアドレスに送信する機能がある。いまのところ、遭難者が「Private-I」 を使って位置情報を知らせて救難されたという話は聞かないが、「Private-I」 で助かったというような事件がもしあったりすると、登山者がiPhoneと「Private-I」 を持つことが当たり前になるのではないか。つまり、「Private-I」で位置情報を送信することが「キラー」な使い方になるのである。
もっとも遭難しそうな山奥では電波が届かなかったり、GPS情報が感知できない可能性はある。しかし、定期的に位置情報を送信し続けることで、登山者のルートは自明になり、遭難しても救出しやすくなるだろう。もしそういう使い方が普及すれば、峻険な山奥でも電波が届くようにできるかもしれない。
いまは携帯サイトでも情報を入手することは少なくないが、特定の情報は、アプリケーション形式の方が使いやすい。Web上にある天気や地震の情報、渋滞情報(現在はiPhone専用のWebサイトでチェックできる)などもアプリケーション形式でアクセスするほうが分かりやすいのではないか。
これからは用途別の便利な使い方をどれだけ告知していけるのか、ということが重要になるのではないだろうか。アプリケーション供給の仕組みはできあがっているし、対価を支払っても価値あるアプリケーションの使い道をきめ細かく提案していくことが、求められるのだろうと思う。
◆アップル、App Storeのダウンロードが20億本を突破[CNET]
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20400705,00.htm
◆iPhoneの紛失・盗難時に場所の特定に役立つかもしれない「Private-I」[iPhone・iPod touch ラボ]
http://ipodtouchlab.com/2008/09/iphone-private-i---259.html
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