InDesignの目次設定を複雑にすると使いやすくなるか



 InDesign(インデザイン)目次機能は本当に便利である。ページ中にある段落テキストを拾ってきて、目次を自動的に生成する。目次に割り当てるテキストもあらかじめ作成した段落スタイルを指定し、ノンブルには文字スタイルを指定する。目次の自動生成が便利なのは、テキストを変更しても、レイアウトメニューから[目次の更新]を選択すれば、目次テキストの更新が行われることである。

 さらに目次機能で目次を自動生成すると、PDF書き出ししたときに目次テキストがページリンクになり、PDFのしおりになる。PDFへの書き出しを考慮する場合は、目次機能は欠かせない。しかし、難点がないこともない。それは、目次のレイアウトに自由度がな小さいことである。

  目次テキストに個別に指定できることは、[詳細設定]を開くと確認できる。オプションで指定できることは

テキストへの段落スタイルの指定
ページ番号の有無と位置
ページ番号と項目と番号間への文字スタイルの指定
項目のアルファベット・50音順の並べ替え
PDFにしたときの「しおり」の階層指定


しかない。CS4になってもこれは同じであった。つまり、テキストに対してさらに詳細な指定をしたいときは、目次を生成してから、手動で作業するしかない。つまり、目次を更新すると、追加変更した部分はまたぞろ修正が必要になるのだ。

 もちろん、複雑なレイアウトをしなければ、既存の目次機能だけで十分だが、もう少し目次スタイルで可能なオプション設定があるとありがたいと思うことがある。

090918-01.gif

*『DTPオカジオネル第10号』の目次のウィンドウ。章と見出しでレベルが異なるように設定してある。トピック毎に章と見出しに指定している段落スタイルが異なっているので、それぞれ複数の段落スタイルを指定する必要がある。

 たとえば今『DTPオカジオネル第10号』の目次を作成しているが、グラフィックスタイルカタログの見出しが多くなってしまったので、目次がページをはみ出してしまった。見出しを目次に入れないようにすればなんに問題もないが、PDFにしたときページリンクを効かせたいので、目次にそれぞれのライブラリ名を入れておきたい。

 そうすると、「Illustrator CS3/CS4グラフィックスタイルカタログ」の見出しタイトルを一行にすればテキストボックスが小さくなって、A5のページ内に納まる。この場合は、「/」を挟んですべての見出しを1行にしたいのである。

 また、見出しテキストの一部は少しばかり行長が長くなっている。これも指定値以内の場合は、変倍を掛けてでも1行で納まるようにできればと思う。テキストに自動的に変倍を指定するのは難しいと思うが、目次テキストにもう少しオプションがあってもいいのではないかと思うことはある。

090918-02.gif

    ↓

090918-03.gif

*目次の修正は目次設定ではできないので、手動で行うしかない。目次を更新すると手動修正の部分はもう一度やり直しになる。この程度の簡単な目次であれば、手動で行ってもそれほど手間はかからないが、複雑な目次だと、かなり手間かもしれない。


 InDesignの目次機能は、おそらく2.0以降ほとんど変わっていない。ある意味では「完成されている」のかもしれない。あるいは逆に言うとあまり使われていなくて、リクエストが少ないということなのだろうか。

 具体的にどのようなと言われるとなかなか難しい。上記で述べたようなことを目次で自動生成するとすれば、複数の目次設定を1つのまとめるような方法しかないのではないか。見出しを1行にする目次の設定と、1行にしないという目次の設定があって、それらが1つの目次スタイルとして保存するである。そうすれば、複雑なレイアウトも目次機能で完結できる。

 ただし、その場合はそれぞれの目次設定毎に段落スタイルが必要になり、レイアウトは複雑になる。どらちがいいのかはわからないが、雑誌などの目次を自動生成するはに、そういう機能も必要かもしれない。

 まあといっても、InDesignはバッチ処理を必要する印刷会社向けのレイアウトソフトではない。バッチ処理機能が充実したレイアウトソフトは、それほど安価ではない。コンシューマ向けの製品にそこまでの複雑な機能を求めるのは無理かもしれないけどね。

 



posted by 上高地 仁 at 12:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | InDesignトピック
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