それぞれのグラフィックスタイルは、Illustratorで見開き状態で作成し、InDesignに丸ごと貼り込みました。ほぼ完成したので、プリントアウトしようとしました。ところが、プリントが途中で止まってしまうのです。そのうちInDesignは応答なしに。
というわけで見開き毎に出力してみました。最初のページは問題なく出力されました。出力が止まったのは「イメージ効果」のページでした。そのページを出力すると、画像化できないようで出力ウィンドウのバーが進まなくなります。
Illustratorで開いて、今度はIllustratorで出力。やはり結果は同じで出力できません。考えられるのは、透明関係でしょう。すべてを選択してオブジェクトメニューからまず[アピアランスを分割]してみました。これは問題なし。次に透明を分割・統合してみると、やはり途中で分割できないようになりました。
こうなると一つ一つ選択して透明を分割してみるしかありません。途中で止まるグラフィックスタイルはただ一つ。
イメージ効果の「煙」
でした。ただし矩形と円形のオブジェクトは問題なく、引っかかるのはテキストに適用した「煙」だけでした。「煙」のアピアランスを開いてみると効果として
ジグザク
ぼかし
が使われています。「ジクザク」は効果メニューのなかの[パスの変形]に含まれているもので、テキストに対しては適用できません。グラフィックスタイルで含めてしまうと適用できても、透明を分割・統合すると演算できなくなると考えられます。
こうなったらテキストをアウトライン化するしかありません。アウトライン化してから、透明を分割するしかありません。アウトライン化すれば[パスの変形]が適用できますから、出力が可能になります。
ライブラリにある多くのグラフィックスタイルには、テキストに対して適用できないものが含まれている可能性はあります。しかし、「煙」以外のグラフィックスタイルでは、InDesignに透明を保持したまま貼り込んで出力したところ、問題なく出力されました。
グラフィックスタイルは便利な機能ですが、「煙」のように本来であれば適用できない効果を強制的に割り当ててしまうこともあります。保存や出力できないときは、一旦グラフィックスタイルの透明効果を分割してみるしかありません。分割できるようにデータを編集できれば保存や出力も可能になるでしょう。
ラベル:グラフィックスタイル
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