Illustrator CS3だけでいいのか
ということですね。できれば他のバージョンも合わせて確認できるようなものにしたいのですが、Illustrator CSとIllustrator CS2でCS3とは多少グラフィックスタイルライブラリの構成が異なっています。たとえばCS2の「3D効果」は23個ありますが、CS3は21個です。
ただしIllustrator CS移行にシフトしたユーザーは、けっこう新しいバージョンに移行することが多く、いまIllustrator CSをメインに使っているケースは少ないと思われます。CS3をメインでいいのではないかと思っています。
CS3とCS4の違いですが、大きく変わっています。ただし、CS3にあるライブラリと構成は同じです。そして新しいライブラリが追加されています。
光彩スタイル
追加
追加の塗りブラシ
の3つです。CS3のライブラリは同じ名前のものが同じ配列で並んでいるので、そのまま流用されていると考えていいようです。
↓
*「配列」や「グリッド」という名前を持つ[追加]スタイルは、オブジェクトを複製するスタイルです。同じオブジェクトを同じピッチで複製したいときは、この機能を利用すると便利です。
[追加]と[追加塗りブラシ]は、CS4に追加された新機能を使うものです。CS4ではoptionキー(WindowsではAltキー)を押しながらグラフィックスタイルを適用すると、既存のスタイルをそのままにして追加したスタイルの指定を上書きするのです。つまり上書き専用のグラフィックスタイルが[追加]と[追加塗りブラシ]です。もちろん、追加以外のスタイルも上書きすることができます。
この[追加]と[追加塗りブラシ]は、手軽にぼかしなどを追加したいときに、グラフィックスタイルのアイコンをみながら、スタイルを追加するだけでグラフィックスタイルオブジェクトにぼかしを追加できます。すでにぼかしがスタイルで適用されている場合も、二重がけしてぼかされることになります。多用しすぎると、描画は重たくなるかも。
[追加]のグラフィックスタイルの中には[変形効果]を適用するものがあります。[変形効果]は選択したオブジェクトを複製する機能を持っています。残念ながら、この機能を今のカタログのレイアウトで説明するのは難しいかもしれません。
既存のグラフィックスタイルに別のグラフィックスタイルを上書きすると、適用してみないと結果がわかりません。2つのグラフィックスタイルを適用する場合でも、順番が異なると、アピアランスは変わってきます。そういう意味では、追加専用のグラフィックスタイルは使いやすいかも知れません。
ただし、optionキーを押さずに適用すると、何も表示されなくなります。[追加]と[追加塗りブラシ]の塗りと線の設定がすべて「なし」になっているので、塗りや線はすべて消されてしまうためです。
また、新たに追加された[光彩スタイル]は、一番数が多くて、56個もあります。これだけは見開きでおさまらないので、4ページにするしかありません。
最初に思いついたときは、それほど手間はかからないように思いましたが、CS4もターゲットにすると、30ページ弱にまで膨らんでしまいそうです。できあがりが楽しみですね。
ラベル:グラフィックスタイル
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