InDesignではテキストボックスをコピーして目次を作成するな



 InDesignにはレイアウトメニューに[目次]機能がある。段落テキストで指定したテキストをそのまま目次に流用することが可能だ。最初に目次に割り当てる段落スタイルを決めておかなければならないが、目次用テキスト用の段落スタイルを用意しておけばよい。

 問題点というのは、複数の段落スタイルを適用するとき、ページの上部に配置されているものから拾ってしまうというくらいだ。トピックタイトルを柱にしてページの下部に配置し、本文内の大見出しを指定していると、大見出しの方が上にレイアウトされてしまう。そのまま目次を生成すると、ページ下部のトピックタイトルは大見出しの次に配置されてしまう。

 本来であれば、トピックタイトルの次に大見出しが並ばなければならない。しかし、大見出しの次にトピックタイトルが表示されてしまえば、本末転倒である。そういう場合は、別途トピックタイトルを含んだ段落テキストを作成するしかない。つまり、目次で生成するためのテキストが必要になるのである。すこし面倒だが、目次を自動生成するためには仕方がない。

  さて、InDesign CS3でレイアウトしているとき、目次テキストが正しく反映されないことがあった。目次はレイアウトメニューの[目次]で[段落スタイルを含む]に目次テキストを含む段落スタイルを指定する。そして[項目スタイル]で目次テキストに指定する段落スタイルを指定する。つまり、目次テキストは、ページ上にある指定した段落スタイルのテキストのみを取り出し、[項目スタイル]のスタイルが指定されるのである。ところが、この項目スタイルが指定通りにならないのである。

 実は以前もそういうことがあった。そのときは原因がわからないまま、テキストをペーストして切り抜けた。できれば一時しのぎの対策はとりたくない。あとで目次を修正するときに不便だからである。目次機能が便利なのは、本文テキストを変更しても、目次に簡単に反映できるからである。

 今回は各章のトピックタイトル部分に[項目スタイル]が適用されていない。しかしよく見ると、反映されていないのは、章のタイトルと第一章のトピックだけであった。第二章以降のトピックタイトルは[項目スタイル]が反映されていた。どうやら、ここに[項目スタイル]が反映されない原因がありそうである。


090724-01.gif

*ここでは[項目スタイル]に「目次章題」という段落スタイルを割り当ててある。しかし、「目次章題」で指定したテキストスタイルは目次に反映されなかった。


 第一章と第二章以降の違いを思い出してみる。章のタイトルはいままでたいていが章の扉にあるタイトルの段落スタイルをそのまま流用していた。しかし今回は章タイトルを改行して複数行にしたので、別の段落スタイルを割り当てた。章扉のページに1行のタイトルテキストを配置し、その段落スタイルを目次に取り込めばよい。タイトルテキストは塗りも線も無しにしておけば、書き出したPDFに反映されることはない。

 そのタイトルテキストを作成するときに、前回作成したドキュメントのテキストボックスをコピーして使ったのだ。別のドキュメントのテキストボックスをコピーすると、段落スタイルもコピーされてパレットに反映される。そのままコピーして使う方が便利だからである。ついでにトピックタイトルもそのコピーしたテキストをさらにコピーして使ったのだ。

 トピックタイトルの第二章以降は、コピーしたテキストを使わなかった。テキストそのものは、柱のテキストをコピーしてページの上部に配置し、目次用の塗りも線もなしの段落スタイルを適用したのである。つまり、目次で[項目スタイル]が適用されなかったのは、

InDesignの別のドキュメントからコピーしたテキストボックス

なのである。どうやら別のドキュメントからコピーすると、目次に反映したときに、[項目スタイル]が適用できないらしい。InDesign上でテキストボックスをペーストすると何故目次に正しく反映されないのかはわからない。反映されなかった段落テキスト(コピーしたテキストボックス)を削除し、InDesignで新しくテキストボックスを作成してテキストを入力すると、目次に[項目スタイル]が反映されたのである。

 段落スタイルを適用したテキストボックスを、別のドキュメントからコピーする場合、段落スタイルのコピーだけに止めておき、InDesign上のテキストは別に入力したものを使う方が良さそうである。


 



posted by 上高地 仁 at 16:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | InDesignトピック
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