2009年07月23日

透明と画像のリンク、Illustrator 9と10の違い

 いままでこのブログにアップしたPDF関係の記事を整理していた。次回、Acrobat 9 Proのプリフライトの本をまとめるのに、合わせてPDF関係の記事をまとめておこうと思ったからである。

 その中に、IllustratorをPDF保存するときにリンク画像と透明効果についての記事があった。以前、セミナーに参加された方からの質問に答えたもので、ブログにアップしようと思っていたのが、忘れていたのかアップされなかったらしい。

 質問というのは

透明を含むイラレのデータで、
リンクされている画像は基本的に全て埋め込んだ方が良いのでしょうか?


というもので、IllustratorでAcrobat 4.0互換形式でPDF保存するさいに、リンク画像は埋め込んでPDFを作成したほうがいいのかというものだった。透明を含んでいるときは、バージョンよってはリンク画像があると、PDFに透明が正しく反映されないからである。反映されないというリング画像は、いわずと知れた「EPS画像」である。

  リンク画像についてはIllustratorのバージョンによっと異なる。簡単に言うと

Illustrator 9
Illustrator 10
Illustrator CS以降


でPDF保存時の処理方法が違っているのである。Illustrator CS以降は、IllustratorはInDesignのようにEPS画像に透明効果を適用していても、レイアウトを維持したままPDFとして保存できるようになった。透明効果を画像にダイレクトに指示せずに、フォームオブジェクトという形式でモニタ表示やプリント時に適用する形式に変更したからである。PDF保存時には、透明効果は処理されず、画像の埋め込みだけが行われる。そのためにEPS画像上に透明があっても、正しく処理されるようになったのである。

 Illustrator 9と10では、透明効果はダイレクトに画像に適用される。EPS画像の埋め込みと透明効果のPDF化を同時におこなうと、透明効果はキャンセルされる。9と10の処理は同じではない。Illustrator 9はEPSもPSDもリンク画像に透明があると、透明はキャンセルされるのだが、10ではEPSだけ、PSDはリンクされていても、透明効果は維持されるのである。

 今回、もう一度このあたりを調べていて気が付いたのは、Illustrator 10でのPSDリンク画像の処理であった。いままでは10ではPSDリンク画像の場合は、そのまま正しく埋め込みされると思っていたが、実はそうではなかったのだ。PSDであっても、透明が反映されるときと反映されないときがあるのだ。

 なぜこのようなことになるのだろうか。Illustrator 10を使う場合は、PSDで貼り込んでおけばリンク画像に透明を適用してもPDFはそのまま保存できるばすであったが、実は必ずしもそうではないのである。

 Illustrator 10にPSDリンク画像があっても、透明効果キャンセルされる場合とはどうのような場合かというと...(続きはこちら‥要パスワード


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posted by 上高地 仁 at 19:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | Illustrator使いこなしの鉄則 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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