Illustrator CS/CS2分割水平線を詳細に調べる方法 その2



 EPS画像Illustratorに貼り込んで、Illustrator CSとCS2からPDFとして保存し、InDesignに貼り込むと、EPS画像には水平線が現れることがある。Illustrator内部ですでに画像が分割されて、水平線が生成されているからである。

 Illustratorに貼り込まれたEPS画像をPDFに書き出すとき、分割される画像には規則性がある。画像は横にスライスされ分割時の画像サイズは1MBという規則性である。したがって、画像の横幅が決まれば、分割される高さも決まることになる。Acrobatのプリフライトで横幅を指定して、それに見合う高さの画像をリストすればいいのである。

  しかし分割された後、画像がダウンサンプルされると、この規則性が当てはまらなくなる。ダウンサンプルされると横幅と高さのピクセル数が変わってしまうからである。つまり縦と横の比率が同じまま、ピクセル数が変わると、プリフライトの高さと幅の指定も変えるしかない。

 そうすると、プリフライトでカスタムチェックを作成するポイントは、ダウンサンプルされる画像の解像度をどの程度と想定すればいいのかということになる。InDesignのPDF保存時の印刷用設定では、標準のカラー画像のダウンサンプルは

ダウンサンプル解像度 300 ppi
サンプリングしきい値 450 ppi


となっている。つまり、「450 ppi」以上の画像が「300 ppi」にダウンサンプルされることになる。デフォルトのサンプリングしきい値は「1.5倍」の解像度が指定される。もし日本の印刷標準に合わせて

ダウンサンプル解像度 350 ppi
サンプリングしきい値 525 ppi


にすれば、「525 ppi」以上の画像が「350 ppi」にダウンサンプルされることになる。とすれば、サンプリングしきい値は「1.5倍」の余裕を見て、画像の幅と高さを指定すればいいことになる。

 この方法でも分割されていない画像をエラーとして拾ってしまうことはある。余裕を大きくとれば、分割されてない画像をリストする可能性は高くなるからだ。しかし、画像のサイズに合わせて複数のカスタムチェックを作成すれば、誤ってリストする可能性は少なくなる。エラーが少なければ、Acrobat上でのチェックは簡単になるからだ。

 さて、今回、複数の分けたAcrobatのプリフライトチェックを作成した。

IllustratorCS/CS2分割水平線(詳細)プロファイル(0905)

というタイトルのプロファイルである。現在Acrobat 9 Proでのプリフライトの解説を書いていて、それ用にIllustratorの分割水平線を調べるカスタムチェックを作成していたが、そのチェックをAcrobat 8 Pro用に作成し直した。

090601-02.gif

※上記は画像が「350 ppi」のとき、画像の幅が「100 mm」以上の分割画像をリストするカスタムチェックです。画像の幅が「100 mm」のとき、ダウンサンプルされないとき、画像の高さは「185 pixel」となり、幅は「1378 pixel」で分割されます。しかし余裕を見て幅を「689 pixel」にすることで、ダウンサンプルされた画像もリストするようにしています。

 ただし、このプロファイル、当面はDTP-S倶楽部の会員の方のみのフリーダウンロードとさせいただく。DTP-S倶楽部の申込みのページから、パスワードを入力していただければダウンロードできる。Acrobat 8 Pro以降のプリフライトで読み込んでいだたくと、InDesignに貼り込まれたIllustrator EPSの分割水平線を調べることが可能だ。



◆DTP-S倶楽部のご入会について
http://www.incunabula.co.jp/dtp-s/club/club.html


◆Illustrator CS/CS2からのEPS画像PDF書き出しトラブル解決読本
http://www.incunabula.co.jp/book/Illustrator_eps/

 


タグ:分割水平線

posted by 上高地 仁 at 11:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | Acrobat 9印刷用PDF自動変換
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