2009年05月21日

「EASYCOLOR! 2」が使える24.1インチの三菱のディスプレイ

 以前紹介した鹿野 宏さんの「アッ!と驚くカラーマネジメント」で鹿野さんが推奨していたのが、三菱電機のディスプレイだった。そのときのお奨めディスプレイの品番は忘れてしまったが、三菱電機から新しい24.1インチのディスプレイ(RDT241WEX)が発売されるという。

090521-01.gif 鹿野さんが三菱のディスプレイを奨めていたのは

「EASYCOLOR! 2」


というソフトが使えるからであった。このソフトを使うと、モニタを測色してプロファイルを作成する必要がない。というより、ソフトだけでプロファイルを作成できるのである。もちろん、「EASYCOLOR! 2」は三菱電機のサイトからダウンロードできるが、すべてのディスプレイで利用できる汎用のソフトではない。三菱の対応したディスプレイのみで使えるソフトである。

  セミナーでこの話をお聞きしたのは、少し前になるので詳細は忘れてしまったが、このソフトの優れたところは単にプロファイルを作成するだけでなく、モニタの色温度の調整も行うことができる点にある。色調整の詳細モードに「白色点マップ調整」という機能があって、これがスグレモノらしい。

 もともと印刷用で使う光源のケルビン値は「5000K」くらいが基本になっている。したがって、「5000K」の蛍光管を使う。そしてモニタの白も「5000K」にする。色温度を同じにすることで、色を正しく認識するためである。しかし、実際には高価な蛍光管でも多少の色のかぶりがある。少し赤みかがっていたり、黄色に転んでいたりするのである。色がかぶったままでカラーのチェックを行うと、正しい色が認識できないことになる。

 そこで、「EASYCOLOR! 2」の「白色点マップ調整」でモニタの白を、蛍光管のかぶった色に合わせて補正するのである(たしかそういう話だったと記憶している)。蛍光管もモニタも同じような色の特性を持っていると、白を白と認識しやすくなるのである。詳しい話は、鹿野さんがセミナーをされたときに聞いて欲しい。

 より高度なモニタカラーマネージメント環境を求めるのであれば、三菱電機の「EASYCOLOR! 2」は極めて便利な機能だろう。あたらに発売された24.1インチのディプレイは上下左右178度として広視野角を実現するIPSパネルを採用したもの。DTP用では十分なスペックだろう。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は6万9,800円なので、Apple Cinema HD Displayよりはお買い得かも。Apple Cinema HD Displayの見てくれはいいが、実用性で考えると、「EASYCOLOR! 2」対応のモニタに分がありそうである。

 なお、広視野角のIPSパネルでなくてもよければ、22インチのRDT223WM(BK)という機種がアマゾンでも販売されている。「EASYCOLOR! 2」に対応している。こちらは25,032円という価格。この価格差は、やはりIPSパネルに起因するのだろうか。



◆簡単カラーマネージメントEASYCOLOR! 2について[三菱電機]
http://www.mitsubishielectric.co.jp/home/display/product/rdt223wm/index.html

◆三菱電機、IPSパネル採用の24.1型液晶ディスプレイ[AV Watch]
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/accessories/2009/05/20/10874.html

 


ラベル:EASYCOLOR! 2
posted by 上高地 仁 at 20:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース&トピック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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