2009年03月27日

CS4の新機能を使ってみる─コントロールパネルでする効率的な設定はどれだ

 コントロールパネルIllustrator CS2から追加された機能で、パネル類の一部をウィンドウの上部や下部に表示させるものだ。もちろんフローティング状態にもできる。パネルというより、コントロールバーという方が分かりやすい。

 IllustratorにしてもPhotoshopにしても、パネル類の設定をどのようなモニタ環境でも使いやすくするのは難しい。機能が増えればメニューが多岐にわたり、パネルも多くなるからだ。パネルの表示を最低限にして、頻度の高い設定を集めたものがコントロールパネルである。

 コントロールパネルの特徴を一言でいうと、

選択したオブジェクトによって設定項目が変わる


ということである。

  テキストを選択したときと、パスを選択したときでは表示される内容が異なる。主に異なるのは

パス
テキスト
リンクファイル


になる。ちなみに埋め込み画像は「グループ」と表示され、リンクファイルに準じた形になり、複数の要素を選択したときは「オブジェクトの混在」と表示される。また、何も選択していないときは「選択なし」と表示される。ひょっとすると他の表示内容があるかもしれないが、一般的にこれくらいだろうか。

090327-01.gif

※「Illustrator CS4までのおいしい新機能活用講座」11ページより。



 CS4のコントロールパネルの基本的な構造は変わっていない。少し変わったのは、「選択なし」が表示されるとき[ドキュメント設定]と[環境設定]を開くボタンが追加されたことだろう。何も選択していない状態だと、メニューから開かなくても、[ドキュメント設定]と[環境設定]のウィンドウをそのまま開くことが可能だ。ささいな機能だが、けっこう便利そうだ。

 頻度の高い設定を集めたコントロールパネルだが、使うには「慣れ」が必要だろう。いままでの癖でなにかを設定しようとすると、コントロールパネルに設定があっても、やはりパネルを開いてしまうことになる。たとえば文字設定を変更したときは、コントロールパネルの「文字」をクリックしてパネルを開くか、ドッグにある文字設定パネルを開くのでは、それほど違いはない。

 ただし、文字設定については便利ことが一つある。それはフォントの選択である。文字設定パネルでフォントを選択すると、CS以降はフォントプレビューを表示する。フォントプレビューを表示を選択すると、リストされるまでに時間がかかってストレスを感じることがある。

 表示したくなければ、環境設定でフォントプレビューをオフにすればいい。しかしコントロールパネルのフォントメニューでは、フォントプレビューしないため、フォントリストはスムーズに表示される。つまり、プレビューをみたいときは文字パネルを、リストを素早く表示したいときはコントロールパネルから指定するというように、使い分ければいいのである。コントロールパネルをある程度横長に表示すれば、フォントはポップアップメニューとしてリストできる。

 もう一つの便利な点は、画像の[マスク]だろうか。マスクボタンはCS3から、リンクファイルを選択したときに表示されるもので、リンク画像を選択して[マスク]をクリックすると、画像にクリッピングマスクが作成される。マスクを解除すると、画像の大きさのパスを手に入れることができる。マスクサイズをすこしだけ調整したいときなどは、[マスク]は便利な機能だろう。


◆『Illustrator CS4までのおいしい新機能活用講座 番外編』
http://www.incunabula.co.jp/dtp-s/IllustratorDTP/Illustrator_CS4/

◆Illustrator CS4までのおいしい新機能活用講座のお申込はこちらから
http://www.incunabula.co.jp/book/Illustcs4_newfun/

◆Photoshop CS4までのおいしい新機能活用講座のお申込はこちらから
http://www.incunabula.co.jp/book/photocs4_newfun/

 


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posted by 上高地 仁 at 16:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | Creative Suite 4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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