2009年03月18日

2009年度第1四半期の業績下降でAdobeの戦略は変わるか?

 リーマンショックの影響でしょうか。Adobeの直近四半期(2008年11月29日から2009年2月27日)の売り上げが落ちています。営業利益率も少し下がって、26.4%(前年同期は30.9%)となっています。自動車産業とかは壊滅していて、ウォール街も粛正の嵐が吹き荒れています。そういう中では堅調な結果かも知れません。

 昨年以降の四半期を売り上げを並べてみると、次のようになっています。

2008年度第1四半期 8億9,040万米ドル
2008年度第2四半期 8億8,690万米ドル
2008年度第3四半期 8億8,730万米ドル
2008年度第4四半期 9億1,530万米ドル
2009年度第1四半期 7億8,640万米ドル


 2008年度第4四半期にはAcrobat 9 ProやCreative Suite 4のリリースもあったので、右肩上がりでしたが、それ以降は売り上げは伸びないようです。2009年度第2四半期の売上目標も

6億7,500万米ドルから7億2,500万米ドルの間に設定


するそうです。そのままだと確実にリストラが行われるでしょう。日本にも波及するかもしれませんね。

  業績が下向けば、販売方法も変わってくるでしょう。アカデミックパッケージもモバイルサイトからでも申し込めるようにするようです。印刷会社向けのCreative Suiteの販売方法もドラスチックな展開をあるかもしれません。

 まあもっとも、バージョンアップが早くなるということはやめて欲しいですね。いまある製品をちゃんと売る方法でせめて欲しいものです。ユーザーがバージョンアップしない理由を突き詰めて考えると、道は見えると思いますけどね。

 少なくても、欲しいのは新機能盛りだくさん新しいバージョンではありません。そういうものよりも、機能を制限した廉価版でしょう。IllustratorもInDesignもElement版が必要になるかもしれませんね。

◆アドビ システムズ社、2009年度第1四半期の業績を発表
http://www.adobe.com/jp/aboutadobe/pressroom/pressreleases/pdfs/20090318_09q1.pdf

◆モバイルサイトから学生向けにCreative Suite 4ファミリー製品「ADOBEのガク割」の提供を開始
http://www.adobe.com/jp/education/purchasing/license/student.html

 


posted by 上高地 仁 at 17:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース&トピック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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