Photoshopのレイヤーは
CS2ではスマートオブジェクトに対応
CS3ではスマートフィルターに対応
した。スマートオブジェクトでは画像を拡大縮小しても非破壊データが残るようになり、スマートフィルターでは画像にフィルターを適用しても非破壊で処理ができるようになった。
『Photoshop CS4までのおいしい新機能活用講座』はけっこう具体的に処理方法が書かれているのが特徴だ。たとえば、スマートオブジェクトの解説では、人物の背面を差し替えながら、髪の毛のハイライト側とシャドウ側のマスク処理を使い分ける方法が紹介されている。ハイライト側はクッキリするようにハードエッジのマスク処理、シャドウ側はぼけ足付きのエッジでマスク処理する。CS2ではレイヤーがグループ化が容易になり、こうしたマスクの使い分けが簡単になった。
Photoshop CS2でマスクを使い分ける方法が記載されたページ。
CS4では色調補正パネルを使うと、そのまま新規調整レイヤーが作成されるのが便利なところ。CPUスピードとメモリが許す限り、ダイレクトに調整レイヤーを作成し、非破壊で編集できるようになったのが特徴だ。
ただしそれだけでなく、Bridgeに[レイヤーとして読み込む]という機能が追加されたことも便利だと、鹿野さんはいう。複数の画像を選択して[レイヤーとして読み込む]と、読み込んだ画像をレイヤーにした1つの画像になる。これは、画像を編集するためというより、自動合成するときに便利な機能である。
Photoshopのレイヤー機能がバージョンアップするたびにどのように変わっていったのかがわかれば、そのバージョンでの最適な使い方がわかると思う。CS2にはCS2の使い方があり、CS3ではCS3の使い方がある。CS4にバージョンアップしていなくても、バージョンアップするときの判断材料になる要素が含まれている本になったと、校正をしながら感じた。
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ラベル:Photoshop CS4
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