CS2がリリースされたとき、またぞろ新機能ガイダンスを作成しようかと思ったが、新機能だけで1冊の本になりそうになかったので諦めた。CS3のときも同様であった。
CS4になったときもCS4の新機能だけでは1冊にまとめることはできないが、CS2以降の新機能も合わせた内容であれば、十分な分量になりそうである。と思って、Photoshop版は鹿野さんに、InDesign版は影山さんにまたまたお願いした。お二人とも、快く引き受けていただけた。

鹿野さんのPhotoshopの新機能本をレイアウトしていると、Photoshop CS2以降はこんなに便利になっていたのかと驚くことしきりである。おそらく、レイアウトワークをしなければ、Photoshopの新しい便利な使い道を知ることはなかったに違いない。
レイアウトは思ったよりたいへんであった。大きな画像が多いのである。それをうまく配置しなければならない。画像を小さくすればレイアウトはしやすいが、設定内容などがわかりにくくなるし、大きく扱えばページ数が冗漫になる。そのバラスに頭をひねるのである。見開きでキリのいいところで配置するには、中身を理解していなければならないので、原稿を読み込むしかない。そうなると、当然ながらPhotoshopの新機能をそのまま学ぶことができるのである。
もう1つ重要なポイントがある。印刷で折り丁に合わせて制作しなければならないことだ。折りはかけないが、菊全で合理的なページ数にしなければならない。要するに、32ページ単位である。まかり間違っても16ページ単位にする必要がある。ページ数を揃えるためには、ページを分けてレイアウトしたくても、できない場合もある。なかなかつらい。
まあしかし、何とか目処が立ってほぼ完成。総ページ数は結局
160ページ
になった。作例がいっぱい載っているだけでなく、カメラマンの視点で実用的な解説がキャプションされているので、「Comera RAWで人肌を生かすには、こういう設定にするのか」ということがよくわかるようになっている。予算の関係もあって、すべてのページをカラーにすることができないのがつらいが、なかなか完成が楽しみである。来月の半ばには完成する予定である。
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