2008年12月09日

白オブジェクトオーバープリント、InDesign PDF書き出しの怪

 Illustratorでは白オブジェクトにオーバープリントすることが可能だ。白にオーバープリントすると、透明の乗算と同様になってしまう。背面にオブジェクトがあっても抜きにならない。

 白オブジェクトのオーバープリントが厄介なのは、知らずに適用しているケースだろう。墨文字をオーバープリントするつもりですべてのオブジェクトを選択してオーバープリントしたりすると、ドキュメントの中に白オブジェクトがあると、当然それもオーバープリント化されてしまう。表示メニューで[オーバープリントプレビュー]をオフにしていると、抜き文字のまま表示され、プリンタからの出力でも、普通は抜きのまま出力されるからである。

081203-01.gif

Illustratorで指定可能な白オブジェクトに対するオーバープリント。ここではテキストと円形の塗りオブジェクトにオーバープリントを適用した。

 高解像度のRIPから出力すると、オーバープリントが反映されて、白ノセ、つまり抜きにならずに出力されることがある。一般的にRIPでは全てのオーバープリントを解除して墨ベタのみをオーバープリントすることが多いが、そうではない設定で出力していることもあるからだ。
  IllustratorからPDFにしたときは、対処は簡単だ。白オブジェクトのオーバープリントはAcrobat 8 Pro以降のフィックスアップでオーバープリントを解除することができるからである。デフォルトで用意されたフィックスアップに、白オブジェクトのオーバープリントを解除するプロファイルが含まれている。

081203-04.gif

Acrobat 8 Proのフィックスアップでは、白オブジェクトのオーバープリントを解除することが可能だ。

 ただし、このIllustratorの白オブジェクトのオーバープリントだが、Acrobat 8 Proのフィックスアップで対処できない場合もあるのだ。ある条件でInDesignにIllustratorのドキュメントを貼り込んだときである。 Acrobat 8 Proの「白のテキストとベクトルオブジェクトを抜きに設定」フィックスアップでは、白オブジェクトのオーバープリントを解除できないのである。

オーバープリントプレビューをオン
081203-02.gif

オーバープリントプレビューをオフ
081203-03.gif

IllustratorのドキュメントをInDesign CS3に貼り込んでPDF書き出ししたもの。Acrobat 8 Proで開いてオーバープリントプレビューをオンにしても、オフにしても、白オブジェクトのオーバープリントがモニタ表示に反映されない。

(『Acrobat 8 Proサクサク出力のコツ:トラブル対応策:白オブジェクトオーバープリント、InDesign PDF書き出しの怪』を参照)




posted by 上高地 仁 at 11:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | AcrobatでするPDF出力のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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