もともと『PDF面付けの素』にはページの上部、裁ち落としの外にノンブルを追加する設定にはなっていない。しかし、このページ番号を面付けしたページ上で手動で追加していくわけにはいかない。確認用のページ番号を付け間違えると大変なことになるからだ。
とすると、InDesignでドキュメントを作成したときに、裁ち落としの外にもノンブルを追加しておき、それを反映させるしかない。InDesignの自動ページ番号を使えば、確実に同じページ番号が表示されることになる。本文にページ番号がなくても、ページ番号を確認することができる。
しかしそうすると、ドキュメントからPDFを書き出す際に、裁ち落とし外のノンブルを含めて書き出すしかない。ということは、裁ち落とし「3 mm」で書き出すのではなく「10 mm」程度で書き出せばよい。
ただし、実際にやっと見るとうまくいかないのだ。裁ち落としの外に配置した自動ページ番号が書き出したドキュメントに反映されないのである。「PB」と表示されてしまう。どうやら、裁ち落としの外のページ番号はInDesignは、認識できないらしい。
それではと、ノンブルのテキストボックスを拡張して、仕上がりサイズに少し引っかけてみた。これで解決しろと念じつつ、PDFを書き出してみる。PDFに裁ち落とし外のノンブルが反映されているではないか。やったね。テキストボックスの一部がドキュメント内に配置されていると、自動ページ番号がPDFに反映されるのである。
あとは、既存の面付けの素テンプレートのPDFを「10 mm」に拡張したものに張り替えて、位置を調整するだけだ。ドブの幅が異なっているので、マスターページで貼り込みボックスの位置を移動させなければならない。InDesign CS3でやっていたが、マスターページ上のオブジェクトを動かすと、極めて重い。少し位置を動かすだけで、ウンウンとCDのアイコンがずっと回り続けている。ページ上の位置をすべて変更することになるので、演算に時間がかかるようだ。
貼り込みボックスを移動した後、各ページを見たら、貼り込みページの位置がマスターページで変更したようにはなっていなかった。それはそうだ。マスターページでは、貼り込みボックスの位置を変更できるが、貼り込まれたファイルをアクティブにして差し替えたりしていると、貼り込みファイルの絶対位置は変更できないのである。つまり、選択ツールの移動は各ページに反映されるが、ダイレクト選択ツールで選択した貼り込みファイルを連動させることはできないのである。
仕方がないので、すべてのページでダイレクト選択ツールでPDFを選択し、位置を移動させる。もっもと思ったより手間はかからなかった。起点を決めて、その座標値を入力していけばいいので、それほど難しくはない。また、ページ上の移動なのでサクサクと動作する。面付けの種類はいろいろあるが、InDesignでPDFを貼り込んで面付けすれば、たいていのものには対応できそうである。
ラベル:PDF面付けの素
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