Creative Suite4、Creative Suite4、その悩ましきもの









 先月の24日に、アメリカでCreative Suite4が発表された。いままでの流れからいうと、順当なリリース時期だが、逆に言うとAdobeのパッケージ製品の販売方法は代わり映えしないということでもある。パッケージ販売収穫逓減期をむかえ、そろそろ販売方法の見直しは急務となっていると思うが、なかなか代替案が見つからないのかもしれない。

 Creative Suite4の仕様や新機能については、Googleで「Creative Suite 4」で検索すれば、たいていのニュースサイトの記事がリストされる。その記事を読めば、どのような新機能が追加されたのかが、さわり程度にわかるが、記事を読んだだけでは、その機能がバージョンアップフィーに値するかどうかはわからない。

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 ニュースサイトで報じられているCreative Suite4は、アメリカでのリリースであって、日本語版ではない。アメリカ版は10月に発売開始だそうだが、日本語版については、また改めて案内があるだろうが、通常一二ヶ月遅れる。かつて世界同時発売して、バグ修正が十全ではなかったことがあり、それ以降世界当時発売することはなくなった(世界同時発売したのは、話題性もあるが、ユーザーの要望も大きかった)。また、いまとなっては同時発売するメリットも見あたらないからだろう。

 新機能はたくさんあるらしいが、現在の記事を読む限り、具体的に紹介されている新機能はあまりない。記事を参照して主立ったところを取り上げてみよう。

◆Illustrator CS4:マルチプルアートボード
どうやら複数のアートボードを扱えるようになったらしい。CS3でも、複数のトリムマークトンボ領域のこと)を指定可能だったので、Illustratorドキュメントにアートボードを複数を設定するのは自然なだろう。IllustratorではA4仕上げのドキュメントを、見通しのA3サイズで作成することがよくある。そのまま書き出すとややこしいので、A4のアートボードを並べて制作し、A4のページとして個別に柿田することができれば、面付けするときには便利かも知れない。なお「マルチプルアートボード」が、かつてIllustratorに渇望されたマルチページ機能であるかどうかはわからない。

◆InDesign CS4:Live Preflight

「作業中にリアルタイムでエラーの可能性が警告され」る機能だという(マイコミジャーナル)。印刷用とかであれば、印刷用として適切でないデータが含まれている場合、アラートをすぐに表示するほうがインテリジェンスなことは間違いない。少なくともInDesignRGB画像を貼り込んでも、アラートが現れることはない。そのままRIPの機能でCMYK変換し、予想外のカラーになってしまうこともあるからだ(RGBを貼り込んだとき、アラートが現れるかどうかは知らないが)。もっともInDesignではプリフライトチェックする項目はそれほど多くない。Illustratorドキュメントを縮小して貼り込んで、その中の線幅が極めて細くなったときアラートがでるのかといういうようなことは、今後の課題かも知れない。しかし、期待できそうな機能だろう。いずれ、プリフライト内容をAcrobat並みに編集できるようになるかもしれない。

◆Photoshop CS4:Content-Aware Scaling
画像のサイズを変更したとき、画像内のオブジェクトにあわせて、より自然な感じで画像を調整する機能らしい。おそらく縦横比を固定させずに、サイズ変更したときに、無理のない画像にする機能のようだ。残念ながら、そういう使い方をしたことがないので、この機能の重要度は判断できそうもない。


 Creative Suite3の日本での販売が順調になってきたのは、今年に入ってからだという話しも聞く。今年に入ってCreative Suite3を導入したユーザーにとって、やっとCS3を使いこなせたかどうかというレベルであることが多いだろう。CS4の新機能を聞いても、遠くの汽笛程度にしか耳に響かないかもしれない。

 アメリカ版の発売を今年に行うにしても、日本語版はもっと遅れてもいいではないか。アメリカ版の発売で新しい機能が認知されるようになってから、日本語版をおもむろに発売する。そのほうが、ユーザーの期待度も高くなり、導入度も高くなると思ったりもするがどうだろう。

 DTP成長期の頃は、新しいバージョンをいち早く使いたいという燃えるような思いがあったが、成熟期を迎えて、ユーザーはより慎重な判断を行うことになる。すこし「焦らして」からの方が販売効率はいいように思うが、どうだろう。

 といっても、アメリカはこれから不況に突入しそうだ。Creative Suite4をリリースしても、好調なアメリカでのセールスが低迷する可能性小さくない。そうなると、日本での販売にサンノゼは大きく期待するだろう。リリースを急ぐことはあっても、遅らせるというシナリオを描くことはなさそうである。

 Creative Suite4、導入するべきか、せざるべきか。導入するならば、それはいつか。あなたの悩ましきものがまた一つ増えた。

Adobe Creative Suite 4(Adobeの解説動画:英語)



Adobe Creative Suite 4 CNET First Look(英語)








posted by 上高地 仁 at 11:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | Creative Suite 4
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