TouchUpでフォントを差し替えても文字ツメは調整されない
TouchUpテキストツールでは、PDF内のテキストを編集したり削除することができます。PDF上でTouchUpテキストツールを利用して、フォントを差し替えたり、テキストの属性を変更することは可能ですが、できればしない方がいいでしょう。
特にフォントを差し替える場合は注意したいものです。問題になるのは、まず、かながツメ文字になっている場合です。かなはフォントによってふところの大きさが違います。ツメ幅もフォント毎に異なるのです。ふところの小さいフォントから大きいフォントに変更すると、文字送りはそのままでグリフだけを変更することになります。その結果、文字が詰まりすぎてしまうのです。場合によっては、くっついてしまうこともあります。
もう1つ注意したい問題は、シフトJISで使われていない字形を変更する場合です。同じOpenTypeフォント同士で、Adobe Japanのバージョンが同じでも、同じ字形に変換できないことがあります。
もしTouchUpテキストツールで文字を編集するのであれば、テキスト全体を変更するのではなく、フォントを変更せず、修正する部分のテキストのみを変更するほうが安全です(『Acrobat 8 Proサクサク出力のコツTouchUp2:テキストを編集して書き換える』を参照してください)。【ショット付きの続きはこちらから】
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ピンチを救う Acrobat 8 Proサクサク出力のコツブログ acrobat-saku2.seesaa.net |
ピンチを救う Acrobat 8 Proサクサク出力のコツ incunabula.co.jp |
ラベル:TouchUpテキストツール
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