2008年09月16日

Illustrator CS/CS2水平線の分割画像にあるルールとは

 Illustrator CSとCS2では、EPS画像を貼り込んでPDF保存すると、画像部分が分割化されることは、もう誰でもが知っていることだが、分割画像には法則がある。Adobeの「サービス&サポートFAQ情報」には

EPS 画像の解像度が 72 dpi 以下の場合、この問題は発生しません。


と書かれているが、これは試した限り正しくない。もっとも「EPS 画像の解像度が 72 dpi 以下」というのが、Photoshopで画像を保存したときの解像度なのか、Illustrator上の実寸法なのかはわからない。「350 ppi」で作成しても、Illustrator上で五倍に拡大すると「72 ppi」以下になる。

 普通に考えて、Illustrator上での貼り込みサイズが「72 ppi」以下の場合だとしよう。しかし実際には「72 ppi」以下のEPS画像を貼り込んでも、画像によっては分割されることがある。Illustrator CS2で解像度「72 ppi」の画像を貼り込んで一切変倍せずにPDFに書き出したら、画像は分割化されて水平線が表示された。

 分割される画像の法則は、画像の解像度ではないのだ。分割されるかどうかは画像のファイルサイズにある。たとえば、Photoshopのサンプル画像の「花」をIllustratorに貼り込んでみたとき、解像度を変更すると、分割される画像の数に違いが出る。

 72 ppi   224.3KB   1枚(分割されず)
144 ppi   897.2KB   1枚(分割されず)
216 ppi   1.97 MB   3枚(分割)
288 ppi   3.50 MB   4枚(分割)


ここでは1MB以下のものは分割されず、1MB以上のものが分割されている。「216 ppi」は3枚だが、最後の一つは小さな画像であって、およそ1MB程度を目安に画像が分割されていることになる。

080916-01.gif

TouchUpオブジェクトツールで選択すると、「216 ppi」はほぼ2枚に分割され、「288 ppi」は4枚に分割されていることがわかる。それぞれの画像のサイズを調べるにはTouchUpオブジェクトツールでPhotoshopを起動すればよい。PDF保存時にダウンサンプルされていなければ、ほぼ1MB弱の画像として開く。

 PDFにしたあと、TouchUpオブジェクトツールで分割画像を選択してみると、Photoshopで開いたときのファイルサイズは1MB弱になっているはずだ。PDFの作成方法によっては、もっと小さくなることもあるが、どうやら画像分割のリミッターはファイルサイズで

1MB

で動作しているようである。EPS画像を読み込んでPDFに埋め込むとき、Illustrator CSとIllustrator CS2では、EPS画像を1MB以下の画像に分割するのである。そして埋め込むと、画像と画像とすき間に白い水平線が現れるのである。

 したがって、実寸法の「72 ppi」の画像でも、リミットの1MBを越えると、画像は分割されて白い水平線が現れてしまうのである。通常、Illustrator上に貼り込まれた実寸法が「72 ppi」の画像は、ファイルサイズで1MBを越えることはないので、実際上は「72 ppi」の画像が分割されることはないに違いない。


Illustrator CS/CS2からのEPS画像PDF書き出しトラブル解決読本


 


posted by 上高地 仁 at 13:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | Illustrator CS/CS2水平線 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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