「不満リストトップ50」というリストを見ていたら、Acrobat Readerは重すぎるのに、二ヶ月に一度アップデートするとはけしからんとか、値段を安くして欲しいとか、不要は新機能はなしにして軽快で安定して製品が欲しいとか、日本のユーザーでも思っていることが上位にあげられている。OSよりAdobe製品のインストールの方が遅いというものもある。
Adobeはもう大企業なので、ユーザーの要望にすべて応えることはできない。ユーザーが新機能はいらないといっても、新機能を追加しなければ、新しい製品を売ることはできないので、めったに使わない機能をシェイプアップした製品は出さないだろう。
可能性があるとすれば、ネット経由で配布し、月額わずかでも使用料を徴収する場合だろう。パッケージ販売に限界があるのは確か。だいたいAcrobatの販売もパッケージではなく、法人とのライセンス契約がAdobeを潤わせているはずだ。
Adobeとしては今後の展開を見据えていくなかで、ロイヤリティを薄く広く集める方法を誰かが考えているに違いない。Photoshopはその最右翼だろうか。Googleやアマゾンに互して収益を高めていくには、ソフトウエアでのロングテールモデルも必要になるように思う。
Adobeはけっこうしたたかなので、デキル社員はこういうユーザーフォーラムを社内政治に活用して、プロダクツに反映していくに違いない。
Adobeに同情する声もある。
と書かれているが、同情することはない。ガス抜きになるし、Adobeのユーザーフォーラムよりは、ユーザーの本音を知ることができるはずである。
ラベル:adobe
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その通りだと思います。印刷ミスがあっても、Adobeが責任をとります、くらいえば、新しいバージョンへの移行も安心できるんですが、無理なんでしょうね。「製品」を売っているという意識から脱却して、「安心した出力」というコンセプトを売っているんだ、という考えに変わって欲しいものです。印刷関係者が欲しいのは、機能であるよりも、アプリケーションへの信頼だと思います。
> アドビ日本法人の元社長が株売却益の件で立件
それは知りませんでした。アドビ日本法人の社長って、日本担当の営業部長ですけど、長くその席にいることは少ないようですね。いったい誰なんでしょう。暇があったら、調べてみようかな。