かけ合わせの線のみを選択してフィックスアップで置き換える









 Acrobat 9 Proになって、かけ合わせの線幅を選択して、置き換えることができるようになりました。これはフィックスアップにある「チェックで特定されたオブジェクトのみに適用」を利用することで可能になります。この機能を使うと、フィックスアップを適用するオブジェクトをきめ細かく選択できます。これで、Acrobat 9 Proは、PitStopに勝ったかもしれませんね。



 Acrobat 7.0 Proから、印刷工程ツールが装備され、PDF内のヘアラインを一括選択して太い線幅に置き換える機能が追加されました。印刷で再現できないような線幅であっても、太い線幅に置き換えることができるのです。

 ヘアラインの印刷時の問題は、指定した線が印刷されないことではありません。細い線がプリンタでは印刷されるのに、オフセット印刷で高解像度で出力すると、データは存在しても印刷結果に反映されないことにあります。プリンタとオフセット印刷の結果を一致させるためには、線幅を太く置き換えるしかありません。

 プリンタで印刷されて、オフセット印刷で再現されない線はたいていが

1デバイスピクセル

で印刷される線です。プリンタの600 dpiの1ドットの線では再現できるのに、オフセット印刷用の2400 dpiの出力機でも1ドットなので視認できないのです。CTPでも、CTP版には出力されても、ブランケットから印刷用紙に転写されるときに失われてしまうことになります。

 線が墨ベタの線の場合は、印刷工程ツールの[ヘアラインの修正]を使えば簡単に線幅を太くすることができます。しかし、問題はヘアラインがかけ合わせで指定されているときです。墨ベタの線は「0.3ポイント(約0.1 mm弱)」程度に太らせると、問題のない線幅になります。しかし、かけ合わせの線は網点で形成されています。できれば「1ポイント(約0.25 mm)」程度の線幅に置き換えたいものです。

 もしPDF内に墨ベタのかけ合わせのヘアラインが混在しているとしましょう。その場合はどうすればいいのでしようか。墨ベタもかけ合わせも一緒くたにして「1ポイント」に変換すればいいのでしょうか。墨ベタの線は細いままに、かけ合わせの線のみを太い線にしたいものです。

 Acrobatの印刷工程ツールの[ヘアラインの修正]では、墨ベタとかけ合わせの線を別々の線幅に置き換えることはできません。しかし、Acrobat 9 Proのフィックスアップを使えば、かけ合わせの線のみを太らせることが可能です。【ショット付きの続きはこちらから

タグ:Acrobat 9 Pro

posted by 上高地 仁 at 20:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | AcrobatでするPDF出力のツボ
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